季節をあらわす着物の文様

日本には四季があります。
四季折々の風物誌や植物など、それを見ただけで季節を感じるものをもっている私たち日本人はなんてステキなんでしょうと思います。
着物の施される文様にも季節を表すものがあります。

その時にしか着れないものもあれば、年中着れるけれども、その時期に着るとおしゃれというものもあります。
その違いは、写実的に書かれているかそうではないかという点です。

例えば梅の花、木が描かれていて、その枝に梅の花が咲いている絵が梅の木を写生したかのようであれば、それは梅の季節にしか着れません。
ですが、梅の花だけが書かれていたり、他の植物を組合せがしてあったり、いわゆるモチーフとして使われているのなら、それは一年を通してく着られる柄だということです。

植物の柄の場合、その花が実際に咲くよりも少し前の季節に着るのがおしゃれとされてます。
一足先、先取りの装いがステキです。

日本には12カ月をあらわす美しい言葉があります。
睦月から始まり師走で終わるその月の柄をここに記します。

睦月(むつき)如月(きさらぎ)
初春に最も多く用いられるのが梅の柄です。
1月は梅、水仙
2月は芽吹柳、桃など
雪解けを待つ季節の植物の柄もよくつかわれる文様です。

弥生(やよい)卯月(うづき)
この時期は植物だけでなく風物詩や祭りもあります。
お雛様は3月初旬に着用します。
桃の節句にお雛様柄の着物を着るのもステキです。
桜、つくし、すみれ、木蓮などこの季節には花模様がたくさんあります。

皐月(さつき)水無月(みなづき)
牡丹、バラ、藤の花は5月の花ですが、先がけという意味では4月に用いるとおしゃれです。
6月の着物は夏を迎えるま前の単衣ですから柄もですが、色も涼しげなものを選ぶといいです。

鉄線の単衣は6月ならではの装いです。
他に紫陽花や菖蒲もこの季節の花です。

文月(ふみづき)葉月(はづき)
うすものの季節です。7月には初夏を思わせる柄を、8月には秋草模様を用います。
7月 朝顔、めだか、撫子、夏祭りなど
8月 萩、桔梗、ススキ、女郎花など

長月(ながつき)神無月(かんなづき)
9月は6月と同じ単衣の時期ですが、季節がずいぶん違うので柄も違ってきます。
秋草や秋の果物など実りの秋と言われるこの時期には、秋草、紅葉、菊、葡萄など柄もたくさんあります。

霜月(しもつき)師走(しわす)
咲く花の少ない季節です。
寒椿、枯木立、雪待松や雪待笹などの柄があります。
雪景色や雪の積もった植物はどこが幻想的にも感じられる柄です。

%e6%a4%bf

文様には幾何文様言われる季節を問わない柄がありますが、自然風景文様や、動植物文様など、季節を感じる文様は着物に描かれると趣があります。

描き方によっては、その時期にしか着れない非常に贅沢な柄になることもありますが、何枚か着物を持つと、一年に一度しか着れない着物があってもいいんだと思うようになります。

一年で一番花の少ないこの時期に一年の模様について書いていますと、春になったらあの柄を着ようとか、そういえば夏のあの着物、今年は袖を通さなかったなとか、いろいろ思いめぐらすことができました。

今年もあと10日ほどで終わります。
年内は、あともう少し着物を楽しもうと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする