着物のサイズが自分にあってるかどうかを確かめる方法

お母様やおばあさまに作ってもらった着物、あるいはどなたかから譲ってもらった着物。
その着物のサイズが自分にあってるかどうかわからないんですけど…と言われることがよくあります。

簡単にわかる方法があります。
その方法は、後半で紹介していきます。

着物の寸法は、センチメートルではなく寸で表すことが多いです。
寸法は㎝になれている私たちにはなじみがないので、○尺△寸と言われても長さの検討がつきにくいです。
1寸は約4㎝弱なので、一寸法師は身長が約4㎝となるんですが、なじみのないサイズはなんとも記憶に残りにくいものです。

着物は少々大きめに仕立てるとか、多少痩せても、太っても着れるとか言われますが、着物の適正なサイズは、案外わかりにくいものです。

洋服なら、Sサイズ、Mサイズとかありますし、9号、11号等のサイズ表記もあります。ほとんどの人がたいてい自分のサイズを知ってます。洋服を買う時のサイズもだいたいわかります。

ですが、着物のサイズとなると、わからないとおっしゃる方が多いです。

着物の長さは、ほぼ身長分以上あれば十分です。少し短いくらいなら、腰紐の位置の調整で着ることは可能です。
裄と言われる、肩+手の長さも、短いと美しくはありませんが、まあ着ることは可能です。
身幅も小さくても着ることは出来ます。美しくないのと、はだけてしまうのがネックですが…

身幅の計算方法があります。
着物の必要身幅は、腰回り+前腰幅+6㎝です。
なぜそう計算するのかの説明がないとわかりにくいのですが、少々ややこしい話になりますのでここでは書くのをやめておきます。寸法のことについて改めて書くつもりですので、その際に詳細を書かせて頂きます。

着物の適正寸法を知る上では知らなければいけない計算方法ですが、腰回り?前腰幅?6㎝?となってしまいます。
また、自分の着物のどこをどう測っていいのかも、わからないと思います。

そこで、測らなくても、寸法がわからなくてもその着物が自分にあったサイズなのかどうなのか、わかる方法があります。

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着物のサイズは後ろ姿でわかる

着物のサイズが大きい、小さいは、後ろ姿でわかります。
着物には背中心というものがあります。背縫いとも言います。

帯の上の背縫いは、必ず身体の真ん中に着ます。
しかし、帯の下の背縫いは必ずしも身体のまん中にはきません。帯の下の背縫いが身体のどこにきているか。それが着物がその人の身体にあっているかどうかを見分けるポイントになります。

身幅があっている着物の帯下の背縫いは、中心から少し右側にあります。少しというのは1センチぐらいです。1センチ右にずれるのは、中心にあると、縫い目のところが裂けてしまう恐れがあるからです。

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帯下の背縫いが身体の右側にある場合、その着物の身幅は大きすぎるということです。

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逆に帯下の背縫いが身体の左側にある場合、その着物は小さいということです。

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ただし、絵羽模様の着物は柄を優先にして仕立てる場合も多いので、その場合は帯下の背縫いが身体の右側にくる場合が多いです。
このように例外はありますが、着物の大きい、小さいは、着た時の帯下の背縫いの位置でわかります。

背縫いの位置が著しく、どちらかによる場合は、仕立て直しを考えてもいいかもしれません。
自分で判断がつかない場合は、着物の知識のある人に相談するといいでしょう。

着物は身体にピッタリあってなくても着ることは出来ます。
仕立て直しにもけっこうな金額がかかります。
信頼できる人に相談することをおすすめします。

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