帯締めで季節感を出す。もみじ柄を組みました。

秋になったので、小物で季節を感じられるように、今週はもみじ柄の帯締めをしめています。

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季節を少しだけ先取り。
季節の植物や風景、風物詩をモチーフにしたものは、その季節だけでなく、年中使えるのですが、この時期に使いたい柄や小物ってあります。

今の時期だと少し先の紅葉です。
まだまだ暑く、秋を感じるのには難しかったりするのですが、カレンダーでは10月ももう後半です。
紅葉の名所などのニュースもぼちぼち見るようになりました。

着物の世界では、季節を少し先取りするのがおしゃれとされています。
紅葉はこの時期、ピッタリの柄だと思います。

私は、自分で締める帯締めは、基本自分で組むことにしています。
忙しいと、組台の前に座れないことの方が多いのですが、台に糸をつけっぱなしにしていると帯締めが緩くなってしまったりするので、台に糸をセットしたら、なるべく一気に組むようにしてました。

今は、少しだけ忙しいので、台をばらして片付けてしまってます。
少し落ち着いたら、台を組み立てようと思ってますが、もう少しだけ先になりそうです。

自分で帯締めを組むと、自分の好きな柄、色の帯締めが出来上がります。
私は、デザインをして、そこから台図と呼ばれる設計図を起こし、組むことができるまで組紐のお勉強をしたので、最初から最後まで時間はかかりますが、自分で全部やります。

作品は、課題の台図も使ってるので、全てが自作の台図の帯締めではありませんが、自分で作ることの楽しさは、大変さを大いに上回ります。

せっかく台図を起こしたのだから、何本か組んで誰かにプレゼントしたり、好みの合う方に買っていただいたりするので、世界にたった一つだけの帯締めというわけではありませんが、自作の帯締めは、完全オリジナルの帯締めです。

こういうことができるようになるまでに、どれくらい時間がかかるんですか?と聞かれることがあります。
10年くらいかなと答えます。
実際には、もっと少ないかもしれませんし、もっとかかるかもしれません。
趣味として楽しんで、ゆっくり自分のペースでやった結果が、かかった時間になってます。

写真の帯締めは、高麗組の綾出しです。
高麗組の平紐は、格は高いのですが、この帯締めには金糸、銀糸は使用していないので、織りの着物にもしめることが出来ます。

また、高麗組は一応裏表はあるのですが、リバーシブルに使えます。着物や帯によって、表を使ったり、裏を使ったり出来ます。1本組めば2本分使える賢いお紐です。

高麗組は、52玉、60玉、68玉で組みます。
玉数が多くなるほど、目が細かくなります。

柄を考える、色を考える、合わせる着物を考える。
組紐ってほんとに楽しいです。

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