週に4日、私は教室で着付けを教えています。
講師になってから、20年以上経ちました。あっという間だったとも言えますが、長かったとも思えます。
授業の際には、着物を着ます。
週に4日、毎週、毎週、私は着物を着ています。
それでも、ゴールデンウィークや、夏休み、冬休みで、たった一週間あくと、休み明けは、なんとなく着物がきれいに着れないように思います。
スポーツや楽器などでも、一日休むとかなり落ちるとよく聞きます。着物を着ることも、毎日続けていれば何ともありませんが、ブランクが出来るとなんとなくですが、着づらい感があります。
今日はこんな着物を着ました、と写真を撮っていた時期もありましたが、今はそういうこともせず、着物を着ることがごくごく自然なことになってます。
とはいえ、せっかくブログを始めたのですから、着物姿も写真もまた撮ってブログに載せようと思います。
教えるは教わる
講師の立場ですから、着物の着付けや着方を教えるのですが、私が教える以上に、生徒さんから教わることも多いのです。
講師が普段何気なくやっていることが、生徒さんにとっては難しいことだったりします。長く教えていると、ここにつまづくというポイントはだいたい押えられますが、たくさんの生徒さんと触れあっていると、10人10色で、「こんなとこにつまづく?」という場所がそれぞれあることを発見します。
うまくいかない個所が、なぜうまくいかないかを考えると、自分にかけていたものが見えてきたりします。
教えながら、実は教わっているんだなといつも感じています、と同時にそれがありがたいと、感謝の日々を送れています。
失敗したほうが上達する。
人は誰でも、怒られたり、注意されたりするのは嫌なものです。ですが、最初から出来る人などいないわけですから、そこは素直に失敗してしまう人の方が上達が速かったりします。
教室では、いっぱい失敗していいんです。ここでいっぱい失敗すれば、本番でうまくいきます。教室ではうまくいくけど、本番ではきれいに出来ない場合、教室ではたまたまうまくいってることがあります。
たまたまうまくいくより、失敗して、そこを修正したほうが上達してるってことですよね。
私がいつも言ってるのは
「いつも出来ないのはいいんです。出来たり出来なかったりする方が良くないです。」
ってことです。
いつも出来ないのは、手が固まってるからで、出来てない部分を修正すれば出来るようになります。しかし、出来たり出来なかったりするのは、手が固まってないので、修正のしようがないということなんです。
今日も着物を着てました。
夏の着物です。
手書きで書いてもらった朝顔の帯を締めてました。
教室だとなかなか写真を撮れないので、機会があれば朝顔の帯も見て頂きたいと思ってます。