浴衣の着付け これはかわいそうでした。

昨日、今日は、梅田ゆかた祭りでした。

梅田ゆかた祭りポスター

浴衣の着付けと着くずれ直しスポットのポスターです。私今日はここにおりました。梅田ゆかた祭り開催中の2日間には、このスポットが何か所も出来ます。その中の一つに朝から夕方遅くまで詰めてました。

着付けは大歓迎です。たくさんの方が浴衣を着てるのを見るのは嬉しいですから。ですが、着くずれ直しはないほうがいいですよね。

直しは、だれでも無料でしてもらうことが出来ます。自分で着た人でも、どこかで着つけをしてもらった人でも、着くずれてしまったら、スポットに行けばいいのです。

うちには、お一人いらっしゃいました。きれいに着れてます。着くずれなんて一切してないように思いましたので、どこか気になるところがありますか?とお聞きしてみました。返ってきた答えは、「苦しいんです」でした。

帯をほどきました。とてもしっかりしまってました。帯をとってもまだ苦しいとのこと。胸紐がかなりきつく締められてました。それもほどいて、腰紐もほどいて、どうですか?とお聞きすると、大丈夫になったけど、まだ少し苦しいとのこと。

ブラジャーかなと思いましたが、洋装の物ではなく和装ブラジャーをつけていらっしゃいましたので、そこはないなと・・・

裾よけの紐をほどくと、笑顔が戻りました。裾よけの紐がきつかったんですね。ついてる紐が短かったんです。背中で交差して前に持ってきたら、明らかに足りません。そこをぎゅっとひっぱってしまったのでしょう。

裾よけの紐は背中で結ぶことにしました。腰紐は少しだけしっかりめに締めましたが、胸紐は少し軽めに締めました。浴衣の場合素材が木綿ですから、生地同士が適度にからんでくれるので、着物ほどきつく紐を締めなくても着くずれはしません。

紐の締め具合とか、紐の位置とか、ほんとに大事で、この位置ならきつく締めても痛くない位置ってあるんです。私は自分でも着物を着ますから、そこがわかります。着付師を育てるクラスでは、自分でも着物を着て下さいと必ず言います。どうしたら苦しいとか、どうしたらしんどくないとか、身をもって体感することは、着付けをする時に生きてくるのです。

私は着付けの仕事もしてきました。結婚式場の着付けや、成人式、卒業式など、延べ人数にすると5,000人は優に超えています。

花嫁衣装の帯を締めるのと同じ力で、浴衣の帯を締めたなら、閉まりすぎて苦しくなるでしょう。ちょうどいい具合があるのです。

帯を結び直して、全体を整えた後送り出しをしました。笑顔で出かけていかれた後姿を見て、よかったと思いました。

今日は、子供ちゃんの浴衣も着せる予定だったのですが、こちらのほうは残念ながらキャンセル。子供に着物を着せるのは、秋の七五三シーズンまでお預けになりそうです。

浴衣のことをたくさん書いてきましたが、今年の浴衣シーズンも花火大会が終わるころには終盤を迎えます。このブログの内容も秋バージョンにシフトしていかなければいけませんね。

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