お正月に着物を着る機会は、普段よりたくさんあると思います。
初詣、年始のあいさつまわり、ショッピングやおでかけなどです。
普段と同じ場所へのお出かけでも、お正月というだけで着物を着ていても浮いたり、目立ったりすることがありません。
むしろ、着物すてきね、着物いいわねと言われて喜ばれ、ほめられます。
お正月に着る着物の種類
初詣なら小紋がおすすめです。
紬もいいのですが、お正月ならおめでたい柄の小紋がいいと思います。
一昔前なら、ウールの着物が流行ってました。ウールのアンサンブルが初詣の装いにぴったりだと言われていた時代もありました。
最近、たまにウールの着物を見かけることがあります。
最近の柄が施されたウールの着物はおしゃれだなとは思いますが、虫がつきやすいことを考えると、今の私は購入を躊躇します。
持っていたモスリンの長じゅばんを全部処分した理由も虫が怖かったからです。
モスリンはウールのことです。
最近は使うことも聞くことも少なくなったモスリンということばですが、日本語ではなくフランス語です。
にほんでは毛織物をモスリンと呼んでいますが、木綿や羊毛などを平織りにした薄地の織物の総称です。
ヨーロッパではモスリンは薄手の綿織物を指し、アメリカではキャラコのことをモスリンと呼んでいます。
モスリンと同じ意味をもった言葉にメリンスがあります。
メリノ種の羊毛で織ったところからメリンスという名がつきました。
メリンスのほうがモスリンよりも先に日本にはいってきていますが、どちらも毛織物です。
モスリンとメリンスは同じものと考えても間違いではないようです。
ウールの着物や長じゅばんはなくなりつつありますが、着物の世界ではよく使われるウール製品があります。
必ず使われるとまでは言いませんが、着物を着るときには着物との相性が一番いいとされているものです。
モスの紐です。腰ひものことです。
私は普段着物を着るときは、便利グッズを結構使ってます。
腰ひもはモスなどの紐ではなく、ゴムが繊維に織り込まれている伸び縮みするベルトを使用しています。
市販されているゴムのベルトもありますが、伸びやすいのと、伸びるのが早い、また長い間使わずに置いておくと、ゴムがダメになってしまって使い物にならなくなるので、おすすめはしずらいです。
ゴムのベルトは自分で着るときには使いますが、着付けをするときにはモスの腰ひもを使います。
とはいっても、お金をいただいて着付けをするときは、持ってこられた紐類をそのまま使いますので、どんな紐でも使います。
もし、これから着付けをしてもらう機会があったら、モスの紐を用意されることをお勧めします。
理由は着物との相性が良く、着崩れがしにくいからです。
お正月の着物のお話が、若干他にそれてしまいました。
1月中はご挨拶など、まだまだ着物を着る機会があります。
ぜひ、着物でお出かけしてほしいと思います。