織機について 

織物は織機で織られています。
手織機と動力機があります。着物は手織りで織られているかと言えば、そうではなく、紬はほぼほぼ手織機で織られていますが、後染めの着物に使われる白生地は機械で織られます。

製織とは
あらかじめ準備した多数の経糸を並行に機台にはり、これに緯糸を一本ずつ組織に従って直交差させて織物を作る機械を操作することを製織といいます。

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手織機(ておりばた)

手織機は二種類あります。高機(たかはた)と地機(じばた)です。
有名な大島は高機で織られ、重要無形文化財に指定されている結城紬は地機で織られます。

地機
昔から呼ばれている名前がありますが、現在は使われていません。職人さんたちも、昔からの名前は使わずに地機と表現する人がほとんどです。
原始的な織機で経糸の端を腰当と呼ばれるものに巻きます。腰当は織り手の腰につけられています。織り手の腰の力で経糸の張りを調節して布を織っていきます。地機で布を織るにはかなりの熟練した技が必要となります。

重要無形文化財である結城紬は、この地機で織られます。
手つむぎ、手括り、地機を用いた手織の3つがそろって重要無形文化財の結城紬が出来上がります。
ここに携わる人の技術力、その技術を習得するまでにかかった年月、一反の結城紬の反物が出来上がるまでに要する月日を考えれば、結城紬の値段が高いなどとはとても言えなくなります。

ただ、その金額を誰もがさっと出せるかと言えば、そこはなんとも言えないところです。
和文化を愛する人、着物を愛する人が一人でも多く増えて下さると伝統も受け継がれて残っていくんだと思います。
私も、微力ながら和文化継承のお手伝いができたらなと日々思って過ごしております。

今日この記事を書いているこの時間に、徹子の部屋のゲストに常盤貴子さんが出られてます。
とても素敵なお着物をお召しになっていらっしゃいます。
黒柳徹子さんのお話では、徹子の部屋に出演されるときはいつも着物だそうです。

全体をホワイトでまとめていらっしゃって、帯留がまた素敵です。
ヘヤメイクも普段とは違う感じに仕上がっていて、それがまた着物を妖艶に見せてます。

着物を着ることだけでなく、着物を着る時のメイクもこだわるとトータルで着物姿がより完成されたものになります。
いつもと違う装いで、いつもと違うメイクでちょっと変身できるのも、きもののいいところではないかと思います。

ご年配の方だけでなく、お若い方が素敵に着物を着てらっしゃる姿を見るととてもうれしくなるので、ついつい織機に関係の無いお話しを書いてしまいました。

手織機には、地機の他に高機があります。
高機のことについては、また改めて書くことにします。

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