着付けのポイント 小紋の着付けのポイント

小紋を着る機会が多い人は、例えばお茶のお稽古をしていたり、踊りをしていたり、和の趣味を持っていたり、あと私のように着物教室で講師をしていたりと、着物を着て何かをすることを生活の一部に持っている人が多いんじゃないかと思います。

小紋は訪問着やつけ下げ等のセミフォーマルと違って、カジュアルな普段着感覚で着れる着物です。
制約や決まりも少なく、色も柄も様々で、自分の好きな着方を楽しむことも出来ます。
紬などの織の着物と違うところは、少しだけ格が高いということぐらいです。

ミスもミセスも着る着物ですから、着方のポイントもたくさんあります。
着物教室では、着物を着たことのない方に着方を覚えてもらうために、一番最初は体形とか年齢とかはそんなにこだわらずに着て頂いてます。慣れてくれば、自分にあった着方も研究していってもらってます。

年齢や好みによってポイントも変わりますが、押えておきたいところは同じです。

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小紋の着付けのポイント

衿元は、半襟の出方(分量)に気をつけます。年配の方は少なめでも大丈夫ですが、若い方は半襟をしっかり見せます。
あわせ目で2センチくらい半衿が出てるときれいに見えます。
刺繍半襟をつけているばあいは、半襟を見せるために多めに出しても大丈夫です。
2センチ位がきれいですが、少なめが好きなら半衿は少なめに、多めが好きならたくさん見せてもかまいません。
自分の着方が確立しているなら、何の問題もないです。

衣紋の抜きも、年齢や髪型によって変わってきますが、盛装の場合、多めに抜きます。
盛装は正装とは違います。きちんとしたというわけではなく、華やかに装うという意味です。
そういう時にピッタリなのが小紋なんです。

おはしょりは、帯の下のラインから、人差し指一本分くらいの長さがきれいです。
長すぎると間延びした感じになってしまいますし、短いと借りてきた着物のようになってしまいます。
長さの目安としては、5センチ~7センチ位です。

裾の長さは、後ろは床すれすれくらいで、前は足袋の甲すれすれくらいの長さにします。
後ろから見た時に、着物の裾から足袋が見えない長さがきれいです。

上前幅は、衿下線が右腰骨のあたりにくるのが理想ですが、自分のサイズにあってない着物の場合は、ずれることもあります。

また、後ろから見た時に裾が細くなっている、裾つぼまりの形になると小紋の着方は大成功です。

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ドレスで言うマーメイドラインのように身体に沿ったきれいなラインができるのは、着物の着方次第ということになります。
下前の褄をしっかりあげて、裾つぼまりのラインを作ります。

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