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この記事を書こうと思ったのは、まだ5月の初旬でした。
早いなとは思いましたが、2017年の新作浴衣が店頭に並んでいるのを見かけ始めた時期でした。
ああもうそんな季節なのかと錯覚しましたが、さすがに5月はちょっと早いと思いましたし、もう少ししてから浴衣のことを書こうと思っているうちにもう下旬になってしまいました。
浴衣の販売開始時期も年々早くなっているなと思いながら2017年の新作浴衣を興味津々に眺めてみたりしています。
毎年浴衣の流行りが発表されますが、浴衣は洋服ほど前年に比べて大きく変化することがありません。
着物もそうですが、浴衣はデザインといいますか、形、形状といいますか、シルエットの見た目ですね、これが全く変わらないからです。
浴衣というのはもともと、湯あがりに着るものです。
この絵のようにお月さまが出ているときに着ました。
今のように朝から浴衣でお出かけをするというのを、昔の人が見たらびっくりするかもしれません。
時代は変わってきているなと思います。
私が小さい頃は浴衣は反物を買ってきて家で仕立てるのが、当たり前とまでは言いませんがよくあることでした。
私の浴衣は祖母が仕立てました。
その浴衣は今でも持っています。
ただ、当時より背が伸びましたのでおはしょりが短くてきれいに着るには少し工夫が必要です。
丈の短い浴衣のおはしょりを出すには
浴衣の丈が短い場合、なるべくきれいにおはしょりが出る方法について書きます。
最近の浴衣は丈が長く、むしろ長い浴衣をきれいに着る方法を知りたいという方もたくさん織られると思います。
この「丈の長い浴衣をきれいに着る方法」については改めて書かせて頂こうと思いますので、今回は丈の短い浴衣のおはしょりを出す方法について書かせて頂きます。
浴衣の丈が短い場合におはしょりを出す方法は二つあります。
丈の短い浴衣 紐の位置
一つ目は、腰紐をしめる位置をなるべく下にすることです。
ウエストでしめることに慣れている私たち女性には、少々気持ちが悪く感じられることもありますが、腰骨のギリギリ上の位置で腰紐をしめます。
実はこの位置、着物を着る時にでも一番楽な位置なんです。
この腰骨ギリギリの位置(腰骨より上)でしめるとぎゅっと締めても痛くありません。
私は着物を着る時なるべく下の方で紐をしめます。
余談になりますが、若いころはウエストあたりで腰紐をしめても何ともなかったのですが、年齢を重ねるごとにしんどさが増し、今は腰紐の位置を下げることによって楽に着物を着ています。
話がだいぶそれてしまいましたが、腰紐の位置をなるべく下の方にするとおはしょりがでやすいです。
丈の短い浴衣 紐の種類
二つ目は、どんな紐を使うかです。
着物を着る時に使われる伸び縮みするゴムのベルトがあります。
私もこれを使っていますが、このベルトには幅があります。
こういう幅のあるものを使うと、丈の短い浴衣を着た時にはおはしょりが長く出ません。
紐は幅のあるものではなく、なるべく細いものを使うほうがおはしょりが長く出ます。
頂いた浴衣や、懐かしい思い出のある浴衣、でも丈の短い浴衣を着るときの参考にして頂けるとうれしいです。