着付けのポイント 紬の着付けのポイント

紬は、野良着などに使われていたこともあり、非常に丈夫です。平織りという、組織点の多い織り方なのでしっかりしています。地方独自の技術があり、その土地の名前がついているものがほとんです。

目の細かいものになると、製作日数も延べ人数も1年をこえるものもあります。
一日に数センチしか織上がらないことや、糸を織るまでの行程を聞けば聞くほど、紬の魅力が増大します。
高価な物ではありますが、そこに携わっている方々のことを思うと、安すぎるのではないかとさえ思います。

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紬は、小紋と同じく普段着に着やすい着物です。
小紋よりも、よりカジュアル感覚で着れるので、出番の多い着物と言えます。

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紬の着付けのポイント

紬はカジュアルなので普段着感覚でどこにでも着ていけます。ですから、着る時は自分の好きに着るのがいいと思いますが、一般的には盛装ではないので、衿元は抑え気味にします。

衿元は衿のうちあわせの部分で半衿が1~2センチ見えるのが良いとされています。衣紋の抜きは、ヘアースタイルや、体形、年齢ににもよりますが、やや少なめに決めるほうがいいようです。

このあたりも関東と関西ではずいぶん違うようで、私は関西人ですので、衣紋は比較的多めに抜きます。
衣紋の抜きが少ないと男性の着物のようで、なんとなくしっくりきません。
私のまわりもほとんどがそうなので、やはり関西は多めに抜くように思います。

私が所属してます着付け教室は関東にも教室があるので、関東の先生との交流も少しあったりします。
関東の先生方の着物の衿をみていると、やはり少なめかなと感じます。
お土地柄もあったりするので、面白いなと思っているのです。

いろいろ書いてしまいましたが、結論としては、衣紋は必要以上に抜かないほうがいいですし、半衿もたくさん見えないほうがスッキリします。

おはしょりは、帯の下線から6~7センチ位です。おはしょりの長さは小紋の着付けの時と変わりません。
6~7センチは人さし指の長さを目安にするとわかりやすいです。

上前幅も小紋と同じように衿下線が右の腰骨のあたりにくるときれいです。
これも、身幅があってる着物の場合ですので、着物と自分の体形が違う場合は一番きれいに見える位置に決めるといいです。

裾線は、後ろのラインが小紋とは違います。
小紋が後線は床すれすれ、前は足袋の甲すれすれの長さに決めるのに対して、紬は若干短めです。

後はくるぶしが隠れる程度に決めます。後ろから見た時に足袋が少し見えるほうが粋になります。
前は足袋の甲すれすれです。
前も短くしてしまうと、足首が見えたり、子供の着物や浴衣のようになってしまいます。

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