藍染工房見学2 絞りと染の実体験

京都の山科にある「雅織工房」さん。
ここでの工房見学で、絞り染めの体験をさせて頂きました。

今回はその藍染体験のことを書きます。

染めるものはいろいろあるんですが、私たちがやってみたのは、ハンカチで藍染をする体験です。
外国人観光客の方にも好評を得ている企画で、だれでも藍染体験が出来ます。

今回の絞りには輪ゴムを使いました。
くるくる輪ゴムを巻いて生地を絞ったり、折りたたんで絞ったり、割りばしではさんだりと自由な発想でハンカチに絞りを加えていきます。

絞りと染の行程です。

白生地のハンカチを輪ゴムで縛りました。

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輪ゴムで縛った部分は、防染されるので染まらず白く残ります。

しっかりときつく巻かないと、染料が染み込んでしまいます。白い部分を残すために、みんな黙々と輪ゴムを巻きつけてます。しっかりと巻かないと模様が出ませんといわれたものですから、みんなのおしゃべりの数も減ってきました。

どんな出来上がりになるんでしょう?

絞って、染めて、この輪ゴムをとるまで、どんな風になるのかわからないので、そこも絞り染めのたのしさです。ちょっぴり不安もありますけどね。出来上がりがわからないところが絞りの面白さでもあります。

絞ったハンカチを水にくぐらせます。

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水につけることによって、木綿の繊維が水を吸って膨張し、絞った部分がより生地に食い込んでくれるそうです。

次に、ハンカチを持って藍のプールのまわりに移動します。
染の始まりです。ハンカチを藍のプールに布を浸して動かします。
工房の方が、時間を測ってくれるので、その間藍の染料の中で生地いじってました。

ゴム手袋をして、藍染そしてます。
手袋をしないと手が真っ青に染まってしまうんです。
石鹸で洗うと落ちますが、爪に入り込んでしまうとなかなか落ちないので、手袋はしたほうがいいですよと工房の方がおっしゃってました。

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が、中には私は素手でやるって子もいたりしまして、
チャレンジャーだなって思いました。

後日、教室でその子の爪を見せてもらいました。
うん、やっぱり染まってます。爪が藍いろでした。
落ちるまでに2週間くらいかかったそうです。

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ハンカチを落とさないように気をつけながら、もういいよ!と声がかかったら、ぎゅーっとかたく絞って藍液からあげました。

藍のプールからあげた瞬間は、少し茶色がかった緑に近い色をしてます。
その布を空気に触れさせると、あの藍色が発色しました。

藍瓶につけては、空気に触れさせる行程を数回繰り返すと、藍色がどんどん鮮やかになっていきます。むしろ茶色っぽい色が、鮮やかなジャパンブルーに染まっていく瞬間は感動ものです。

すごーい、すごーいを連呼しました。
私だけじゃなく、そこにいたみんなです。
藍、ほんとにすごいです。

染と空気に触れされるを数回繰り返した後、水洗いをして、水洗いが終わったら色止め液につけます。

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さあ、輪ゴムをとりましょう。
ドキドキです。

自分の作品がどんなになってるか早く見たいんですけど、輪ゴムがしっかり食い込んでて、なかなかとれません。

自分でとることが出来なくて、最後は工房の男性の方にとって頂きました。

ハンカチを絞っていた輪ゴムが全てとりのぞかれたら、いよいよ自分が絞った作品とのご対面です。

きゃーとかえぇーとか、いろんな声が飛び交います。

ステキな絞りが出来た人、こんなはずじゃないと嘆く人、失敗したと落胆する人、もう一度やりたいと言う人、etc
いろいろでした。

私はどうかと言いますと、作品はあまり気にはいってません。
いい出来ではなかったかな。ですが、藍染体験は超楽しかったです。

私のハンカチがどんなだったかは、また次の記事にのせようと思います。

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