浴衣を着てお出かけをしました。帰って来てから脱ぎました。
さあ、その浴衣どうしましょ?
お出かけ後の浴衣は、かなり汗を吸ってるはずです。また、人ごみの中に出かけたのなら、はげしく汚れていることも十分考えられます。
浴衣を脱いだらどうしたらいいかについて、書いていこうと思います。
浴衣を脱いだら、ハンガーにかけましょう。着物用のハンガーをお持ちなら、ぜひそれを使って下さい。着物のハンガーがなければ、ふつうのハンガーでもかまいません。部屋の中で干して、体温を逃がしましょう。
干す時間は2~3時間で十分です。干しっぱなしはよくないです。型崩れの原因になります。それでも、帰ってきてお風呂に入ったら、一刻も早く寝たい場合もあるかもしれません。そんな時は一晩干すことになってもしょうがないですが、朝起きたらハンガーから外しておきましょう。
浴衣は着たらその都度お洗濯をしたほうがいいのですが、またすぐに着る機会があるのなら、汗だけ飛ばしておきましょう。
お洗濯に関してですが、ネットに入れて洗濯機で洗濯できるものと出来ない物があります。反物で買って仕立てをしてもらった浴衣は取り扱いにも気を使ってあげて下さい。
浴衣は、着終わったらクリーニングに出せばいいんじゃない?
そう言う方もいらっしゃいます。クリーニングに出すのは正解だと思います。きちんとたたんでくれて、糊もしっかりかかって戻ってくるので、浴衣をシャキっと着ることが出来ます。
私も浴衣をクリーニングに出します。ただし、私が浴衣をクリーニングに出す時期は、おそらく他の人とは違うかなと思ってます。
私の場合、一度着た浴衣は自宅でお洗濯します。おしゃれ着洗い用の洗剤を使ってます。そして次の年の浴衣シーズンまでそのまましまっておきます。
夏になります。浴衣を着る日が決まったら、その日に間に合うようにクリーニングに出してます。
理由は3つあります。
まず一つは、水洗いしてからしまっておきたいからです。
二つ目は、クリーニングしてからしまうと、次の年しわになるからです。
三つ目は、クリーニングすると糊がかかってます。衣類の虫は糊も好むからです。
浴衣を着る数日前に、クリーニングから仕上がって来たら、いちばんきれいな状態で浴衣を着ることが出来ます。私はこの方法がお気に入りです。
浴衣を脱いだ後のお話しに戻します。
ハンガーで干しただけでも、お洗濯をしても、その後浴衣をたたまなければいけません。そこで、浴衣のたたみ方を記します。
インターネット上にはたたみ方がたくさんあります。着物の知識が少々あるなら理解できると思いますが、もし私が全く着物のことを知らなかったら、よくわからないかもって思います。
そこで、少しでもわかりやすいようにまとめてみました。
浴衣のたたみ方
衿を左に、裾を右にして広げます。
下側の脇の縫い目のところでたたみます。
衽線で折り返します。
※ここがわかりにくいと思いますので、色分けしてみました。
オレンジで囲った部分が衿です。
緑色で囲った部分が衽(衽)です。
赤い線が折り返すラインです。
折り返すとこうなります。
衿の部分のアップです。
赤いラインで折った時、衿が折れないようにします。
赤と黄色の丸で囲った部分に、向こう側にある同じ部分を持ってきて重ねます。
赤の部分のアップです。つま先です。
黄色の部分のアップです。衿先です。
つま先と衿先をかさね合わせます。
衿も重ねます。
衿の部分もなかなか説明しにくい箇所ですが、
内側に折り込んで、こんな形になれば大丈夫です。
この状態で向こう側の中途半端な位置にある背縫い(背中真ん中の縫い目)をそっとつまんで、手前に重ねます。
たためた状態です。
向こう側のラインが背縫いで、
手前のラインが脇縫いです。
二分の一の長さになるように、裾からたたみます。
もう一枚の袖は下側に折ります。
全体をひっくり返して、袖を上にします。
もう半分に折ると場所をとりません。
浴衣は着るのも、片付けるのもひと手間、ふた手間かかります。
だから、価値があるんだと思います。
簡単に着れないからこそ、誰でもが出来ないからこそ、体にまとった時にステキに見えるんじゃないかな。
今日明日は、梅田ゆかた祭りです。
今日は浴衣姿の人をたくさん見ました。
浴衣の着付けもたくさんしました。
男性も、女性も浴衣姿はやっぱりステキです。
明日も浴衣を着せてきます。
子供ちゃんにも着せます。
とっても、楽しみです。