和食のマナー 会席料理の流れ

最も一般的な和食の形式である会席料理ですが、洋食と同様流れがあります。
お料理の出てくる順番や、お料理の種類などを知っていれば和食がより美しく、おいしく頂けると思います。

会席料理の流れ

前菜 
肴として食欲をそそるためのものなので、趣向がこらされます。
季節の物や珍しいものが盛られます。
四季を愛でながら頂くお料理です。

吸い物
前菜に次いで出ます。
実やあしらいに季節の物を吟味し心をこめて作られます。

お造り
何種類かの魚が盛りあわされている場合、味が淡白な物先に頂きます。
最後まで美味しく頂く為です。
山葵は醤油に溶かず、お刺身の上に少し乗せて頂くほうが風味を損ないません。

煮物
まず蓋をとって炊きあわせの景色を目で味わい、美しく飾られた季節の彩りを楽しみます。
関西風の炊きあわせの場合は器に口を付けて煮汁を賞味しても問題ありません。

焼き物
焼き物は、塩焼き、照り焼き、西京焼きなど醤油をつけなくてもそのまま食べれるものが出されます。
切り身の魚はあちこち食べ崩さずに端から一口ずつ食べるようにします。

蒸し物
茶碗蒸しが一般的です。
茶碗蒸しを頂くときは冷めないうちにスプーンをつけ端の方から頂きます。
中央から頂いたり、かき回して中の実を探したりするのは禁物です。

ご飯・香の物・止椀
ご飯は同時に出される香の物、止椀と頂きます。
日本ではご飯に限らず一番大切な物を左側に配するしきたりがあり、食前ではご飯が一番左におかれています。
最初にご飯を頂きます。
止椀は料理の終わりを示す意味で出され普通は濁り仕立てです。
季節によって、赤だし、白みそ仕立て、あわせ味噌仕立てのものがだされることもあります。

食事が終わったら
ご飯を食べ終わったら、茶碗のお茶を少し入れて茶碗についたご飯粒を落とし箸先を軽くすすぎます。
その後このお茶は頂きます。
すすいだ箸を懐紙で拭いて箸包みにいれ膳のまん中に戻しておきます。
その際は箸包みの端を折るなどして形を少し崩して、使用した箸であることがわかるようにしておきます。

水菓子(果物)
菓子(果物)が出るのが一般的です。
葡萄など種が出るものは懐紙にとります。
懐紙をじょうご型に丸めて口元までもっていき、その中に種を出して食べ終わったらそのまま包み込みます。
メロンやスイカなどは一口サイズに切って頂き、食べた後の船の形をした皮は手前に倒しておきます。

以上、マナー当日頂いたリーフレットより書きだしました。

会席料理はこの順番で出てきます。
洋食と違うなと思ったところは、お肉料理がないところです。
殺生だからとの意見もあるようですが、ブッダの死の原因が豚肉の食中毒だったという説もあります。

次はお箸の使い方や、お吸い物の頂き方など書きます。

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