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七五三が終わり、ちょっと一息つきました。
安心するのか、この時期風邪をひくスタッフも多いのも毎年の事実です。
秋から冬に変わるこの時期、七五三が終わると、成人式の準備がやってきます。
スタッフの説明会が今週にありますし、成人式へ向けての練習もぼちぼち始まります。
着付けの仕事は年中ありますし、今更練習なんてと思う人もいるようですが、つい最近まで子供の着物をずっと着つけていた人が陥りやすい傾向というものがあります。
これは、自分でも気がついていないことが多いです。悪口ではなく、ほとんどの人がそうであるということです。私自身も例にもれずそうですので、気をつけています。
そうなることがわかっていれば対処できることなので、過信しなければ大丈夫ということになります。
陥りやすい傾向については、記事の後半に書かせて頂きます。
成人式2017年は01月09日(月)
1999年までは、成人式は1月15日でした。
これは、1月15日が小正月であり、昔の風習である「元服の儀」が小正月に行われていたことによります。
奈良時代以降、男子の成人を示すものとして行われた儀式元服の儀は、「頭に冠をつける」という意味で、「元」は首(頭)、「服」は着用を表しています。
200年からは、1月の第2月曜日に変わりました。
その理由は、ハッピーマンデー制度が制定されたからです。
地域によっては、帰省等で人が集まりやすいお正月や、第二月曜日の前日の日曜日に成人式を酉行う取り行う自治体もあります。
成人式に着る着物は、もうすでに準備されていると思います。
最近はレンタルが圧倒的に多いです。
前撮りも済ませ、後は来年の成人式に向けて本番の準備ですね。
成人式の髪型や、髪飾り、メイクをいろいろと調べてみるのも楽しみの一つです。
私たちは、成人式の帯結びの準備を始めます。
どんな帯を結ぼうか、かわいい帯結びや、かっこいい系などいろいろ考えます。
着付け師にとっては、楽しみの一つでもある成人式。
来年出あうお嬢さん方に、素敵な帯を結んで、喜んで頂けるといいなと思います。
七五三と成人式の着物の違いについて
子供の着物をずっと着つけてた人が陥りやすい傾向についてですが、
それは、衣紋の大きさや衿元のつめ具合が子供ちゃんチックになってしまうということです。
振袖は二十歳のお嬢さんの着物です。
華やかなフォーマルですから、衣紋は少し多めにします。
衿元はつめ気味ではありますが、子供ほどではありません。
自分では、衣紋を多めに抜いてるつもりなのに、衣紋が少ないんです。
自分では、衿元は大人仕様にしているつもりなのに、詰め過ぎているんです。
つまり、子供の着付けを長い間、続けていたことによって、大人の着物を着つけた時に子供の着物のようになってしまうということです。
私はそんなことは絶対にないという人もいるかもしれません。
私も最初はそうでしたから。
ですが、人間の脳というのは不思議なもので、自分が思ってるのと、見えているものが食い違ってしまうことがあるような気がしてます。
出来ることとしては、自分の腕を過信せずに、角度や寸法など客観的にわかるものを併用することです。
成人式のことは引き続き書いていこうと思います。
帯結びのことなども書くつもりです。