11月からの長襦袢

11月に入りました。
着物姿の見た目は10月と変わりませんが、長襦袢が変わってます。

10月は単衣の長襦袢でした。
生地は、単衣の長襦袢にはよく用いられる楊柳(ようりゅう)でした。
この楊柳、サラッとして肌にベトベトとひっつかず、とても着心地がいいんです。

単衣の長襦袢は、袷にする生地でも作ることが出来ますが、しぼのある楊柳は、単衣の長襦袢には最も適した生地だと思います。

単衣の長襦袢と袷の長襦袢の違いはお袖です。
単衣の袖は一枚ですが、袷は表裏のある無双袖で、2枚になってます。

身頃は袷の長襦袢も一枚になってることがほとんどです。
昔と違い冷暖房が発達して、冬でも部屋の中は暖かいので、身頃の部分は一枚になっています。

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11月1日から4月30日までの長襦袢

11月1日から4月30日までの長い間、長襦袢は袷の長襦袢を着ます。
今月に入り、長襦袢を数枚引き出しから出しました。

長襦袢を着る前に必ずすることがあります。
半衿つけです。お裁縫ですね。
普段、針を持つことは半衿つけ以外にない私ですが、半襟をつけることは半分はお仕事、後の半分は楽しみだったりします。
大抵は白ですが、たまに色物や柄物をつけたりもするので、コーディネートといった意味でも楽しいです。

長襦袢は着物の下に着ますが、下に着るからと言って、全く見えないわけではありません。
歩いた時に裾が見えます。
袖口から長襦袢の袖の部分が見えます。
後ろ姿、袖の振りから、長襦袢が見えます。
チラリと見えることを意識すると、長襦袢の選び方も変わってきます。

織の着物、紬の下に着るのなら、思い切った色を選んだりします。

子の長襦袢は、写真にするとピンクに見えますが、どちらかというと赤に近い色目です。

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何年か前には、初絹として、長襦袢地を求めました。
初絹は、年の初めに届く絹物です。
毎年胴裏を初絹として求めるのですが、その年は長襦袢地を求めました。
縁起のいいうろこの柄です。うろこは脱皮を表し、厄を落として再生するという意味があり、厄除けの文様とされています。

初絹は福を招く縁起の良いものです。
着物の世界のこういう風習、嫌いじゃないです。

胴裏を初絹として購入する場合は、単衣は一匹(いっぴき)です。
胴裏一匹は着物を仕立てた場合に、着物3枚分の胴裏がとれる長さになります。
最近の初絹の胴裏は、最初から1匹が三等分されているものがあります。

三等分された一つを、着物1枚分として、反物を仕立てに出す時一緒に出します。
初絹にお得感を求めるのは、どうかとも思いますが、胴裏を1枚分ずつ買うよりも、1匹買うほうがお得です。1人ではそんなにいらないわという方なら、何人かで買うのもいいかもしれません。

初絹の長襦袢は、今半衿がついていないので、来週あたり半衿つけをしたいと思ってます。

七五三のお仕事が忙しい、秋ですが、組紐の作成依頼も頂きました。
組紐を始めると時間を忘れてしまいます。
この秋は和の物に触れる時間が多そうです。

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