綾竹台で組む帯締

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綾竹台で帯締めを組むことになりました。
依頼があって組むので楽しんでというよりもがんばって組むという感じです。
綾竹は近年あまり組む機会がなかったので綾竹台は解体してしまってありました。
包みを開けてみると布の部分が若干変色しているようです。台自体は木製なので、いい色に変化してます。
これを組み立てて糸の配色を決めて、糸をさばいて玉付けをして組む作業に入ります。

糸の配色選びが最も時間を要する作業です。
楽しくもあり、悩むものでもあり、考えすぎてわからなくなってしまうこともあります。
今回はある程度の色が決まっているので比較的早く準備出来そうですが、台を出したのが1週間ほど前で、まだ組立すら出来てないことを考えると、もう少しスピードを上げていかなきゃいけないなと思います。

組み立てる前の綾竹台です。

組紐の台は、丸台、角台、綾竹台、高台と私が所有しているのは現在4種類の台です。
どの台も組立式なので使わないときはしまってます。
高台は組み立てるとたたみ半畳ほどのスペースを要するのですが、一度組み立てるとばらすのも大変なのでそのまま置きっぱなしになっています。

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綾竹の帯締

綾竹台で組んだ帯締めは出来上がりが平たくなります。
丸台や角台ですと丸い形状の紐が組めますが、綾竹台や高台では平たい形状の紐しか組めません。
平たいものしか組めないと言っても、帯締めの格で言いますと、基本丸よりも平の方が格が高いものが多いです。
ですが綾竹台で組んだ帯締めの格はそんなに高くはありません。どちらかというとフォーマルよりもカジュアルに向いていると思います。

綾竹台は経糸に対してよこ糸がほぼ90度で入っていくので経糸の長さが他の台に比べて必要量が少なくて済みます。
組み上がった時に残る糸の長さが長いのでその残糸を使って根付を作ったりする人もいらっしゃいます。
私もそういうものを作ろうと残糸を捨てずに大事にとっておいた時期もあったのですが結局組まずに何年も放置状態でしたのである時まとめて処分しました。

組紐に使用する糸は絹糸なのでそのままゴミ箱行きにしてしまうのはなんだかもったいなくてすぐに捨てるのは今でもむずかしいです。

綾竹台で組む帯締の種類と特徴

綾竹台で組む組紐の基本は綾竹組と遠州組です。
糸の取り方が違います。
また組台にパーツを加えることによって組み方がバラエティーに富んでいきます。

出来上がりの紐の特徴としては、薄くしめやすいものになります。
先に書いたように糸がほぼまっすぐで組まれているため伸び縮みはあまりありません。
また、配色がしやすいのと糸を多色使えることからカラフルなものや多色使いの紐が組めます。

綾竹の帯締めは紬や小紋などの着物に合わせるのが格も色彩も調和が取りやすいので、普段使いで活躍の場が多い組紐です。

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