結城紬 知らなかった「結」と「紬」の違い

私が一枚目の結城紬を買った時「本結城」という言葉を知りませんでした。
もしその言葉を知っていたら、その時求めた結城紬は違うものになっていたかもしれません。
知っていて購入するのと知らずに購入するのでは雲泥の差があると思います。

これが本結城の証紙です。

本結城と結城の違いは後半で説明させて頂きますが、結城の証紙を見ただけで本結城かどうかわかります。
決して偽物ではありませんが、本結城ではない結城、そういうものがあるということをきちんとお伝えして選択して頂くのは大事なことだと今ならわかります。
伝えて頂いたところでな高価なものには手を出さなかったかもしれませんが、知っておきたかったと心から思っています。

知識がなかったというのは怖いものだとつくづく思います。
一枚目の結城紬はもちろん大好きな着物ですし、色も柄も気にいってます。
値段もそこそこしました。すすめて頂いた時にその値段に躊躇したのも事実です・

ですが、私はその時知りませんでした。
結城紬に「結」と「紬」があることを。
もしその時知っていたら私はその結城紬を買わなかったかもしれません。

と思うくらい知っているって大事だなと認識しています。
まあ、色も柄も相当気に入っているので買っていたとは思いますが…

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結城紬の証紙

結城紬の端には証紙がついてます。
この証紙は「本場結城紬卸商協同組合」によるものです。検査証とか合格証といわれます。

検査証は4枚に見えますが、まん中の証紙は3枚を1セットにしてあるので検査証は全部で6枚あります。この6枚がそろっていないものは結城紬ではないのかと言われるとそうではなく、メーカーによって証紙が違うものもあります。

検査というのは非常に厳しいもので規格に当てはまらなければ証紙は貼られません。出来上がりに何カ月かかっていようが何年かかっていようが関係ないのです。

証紙とは?

反物の端に貼られています。

左から、検査合格証、真綿100%手つむぎの証、手括りの証、地機での織の証です。

検査合格証
検査項目は15項目です。(以前は16項目)

反物の長さが短くないか
反物の幅が足りなくないか
曲がっていないか
たて糸が不足していないか
打込みが弱くないか
打込みにむらがないか
織りきずがないか
筋やケバがないか
絣がきれいにでているか
たてすじがでていないか
よこ段が出ていないか
染色不良になっていないか
よごれはないか
縮不良になってないか
そして最後に、欠点のの程度が上記ほどではないけれども、総合的にみて不良品と認められた場合合格証はもらえません。

検査証の合格の文字の上に「ちじみ」と書かれているものは結城縮です。
また合格の文字の下には「高機」「地機」の表示があり、どちらの機で織ったかがわかります。

真綿100%手つむぎの証
品質表示です。真綿手紬糸が100%使われていますという意味です。
これが無形重要文化財の技術の一つです。

手括りの証
産地証明です。また手括り(てくくり)の証明でもあります。手括りもまた無形重要文化財の技術です。
この証紙には屋号が入り、この反物がどこの会社で織られたものかがわかります。

地機での織の証
地機(じばた)で織られたことの証明です。3つ目の無形重要文化財技術です。
この証には高機で織られたことの証明証もあります。こちらは色が違い茶色っぽい色です。高機表示もあります。

まん中の証紙の左側にある文字、これが私が先に書いた知らなかったことでした。
結と書いてあります。

この結が本結城と言われるものです。
ここで私が疑問に思っていることがもう一つあります。

本結城=無形重要文化財指定されているものですから、「結」という字は本結城に貼られているものだとと思っていました。
つまり手紬、手括り、地機での手織が「結」だと思っていたということです。
ですが「結」には地機ではなく高機で織られているものもありました。
これは本場結城紬卸商協同組合のホームページでも確認出来ます。

結と書いてあるものの中にも地機と高機があり、必ずしも無形重要文化財ではなく、無形重要文化財のの結城紬は証紙を確認して見分けるというのが本当のところなのかどうか。
これを次回聞いてみようと思います。

結以外にもう一つの文字があります。
それが「紬」です。


私の認識では手紬手括りであっても地機で織られていないものと思っておりましたが、先に書いたようにそうでないかもしれなので、その辺り判明しましたらまた書かせて頂きます。
こんなに長く着物の仕事に携わってきて、まだまだよくわかってない部分があるのですから、着物の世界は奥深いです。

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