若い方の着物の着方のポイント

着物は着ているだけでステキだと思います。
自分もそしてまわりの人もいい気分にしてくれますし、着物姿の人がいれば、その場が華やかになります。

着方がきれいとか、そうじゃないとか、色々いう方もいらっしゃいますし、私自身思うこともあります。
着付けを教えてる身としては、きれいに着れるほうがいいのは、わかっていますし、教室でも教えてますから、着物をきれいに着ることによって、より着物姿がステキになるのも本当です。

そういった意味で、今回は着物の着方のポイントについて触れたいと思います。

着物の着方のポイントは一つではありません。
それは、いろんなパーツがあり、いろんな着物の種類があるからです。
ですが、それだけではありません。
例えば留袖はミセスの正礼装ですが、ミセスという括りは非常に幅が広いです。
極端に言ってしまえば、10代でも結婚していればミセスですし、70代、80代、もっと上の年代でもミセスの方はいらっしゃいます。
訪問着やつけ下げ、色無地もそうです。お若い方から、ご年配の方まで幅広い年齢層の方がお召しになる着物です。

洋服ですと、デザインの違いがあります。
ミニスカートは、ご年配の方はあまり好んではかないと思いますし、ご年配の方向けにデザインされたものは、若い方には窮屈に思えるものもあるでしょう。
お洋服はデザインが豊富にありますが、着物の形は、袖の長さをのぞいてはどれも同じです。

今、ちょうど七五三の時期なので、わかりやすいと思います。
ママとおばあちゃんが着物を着ていて、その着方は全く同じでは少し違和感があります。年齢にあった着方を、ママとおばあちゃんがお互いにしていたほうが、着物姿はきれい見えます。

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前置きが長くなりました。
着方のポイントを若い方とご年配の方で書いていきます。

着方のポイント 若い方

衿元
衣紋はやや少なめでつめ加減にあわせます。
半衿はうちあわせで1㎝くらい出します。礼装用なら1㎝よりやや多めにします。

おはしょり
帯の下線から、人さし指の長さ分が目安です。
昔はやや右上がりと言われていましたが、現在は右も左も同じ長さでまっすぐがきれいとされています。

上前幅
右腰骨を目安に決めていきます。
上前幅に合わせて調整します。

裾線
織の着物なら後の裾線はくるぶしが隠れる程度に決めます。前は足袋の甲すれすれです。
礼盛装の着物なら後ろの裾線は床すれすれに決め、前の裾線は足袋の甲すれすれに決めます。

帯の位置
帯は高めに巻きます。お太鼓はやや大きめに決めます。
帯締めは帯の中心に結びます。

以上、若い方の着物の着方のポイントを書きました。
あくまで目安です。
自分の着方を見つけるまでは、基本を守れば間違いないと思います。

次回はご年配の方の着方のポイントについて、書かせて頂きます。

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