きもののお稽古を始めてすぐ、きものの名称を習いました。今では当たり前のように使っている単語達ですが、習い始めた当初は、聞いたことがない、知らない言葉、読めない漢字もありました。
きものの名称は、まとめて書かれていることが多いのですが、授業の時に、一番右にある○○とか、その下の少し左にある○○とか、名称を知らない相手に説明するのはもどかしいなと思ってました。
名称と場所をひとつひとつ、記したらわかりやすいかなと思いまして、作ってみました。
無駄に長いので、名称をご存知の方は、スルーして下さい。
縦のライン
身丈(みたけ)
着物の身頃の長さです。
混同しやすいのが、着丈(きたけ)と身丈です。
身丈はきものの身頃の丈の長さでほぼ身長分です。
着丈は着物を着用した時の、肩から裾までの長さです。
身丈はなぜ身長分なの?
私の頭はここで一瞬パニックになりました。
実際に着物を着た時には肩から足のかかとまでが着物に覆われます。
じゃあ、頭の分はどこにいったの?と思ったわけです。
頭の部分は、おはしょり(帯の下に出てる部分)です。と聞いて、あーと納得したのを覚えてます。
もう一つ、対丈(ついたけ)という言葉があります。
更にごちゃごちゃしそうですが、これは着丈の長さで仕立てたものを言います。
男物の着物や長襦袢などが対丈で仕立てられます。
まとめ。
身丈 着物の長さで、ほぼ身長分。
着丈 着物を着た時の、肩から足のかかとまでの長さ。
対丈 着丈の長さで仕立てられたもの。
袖丈(そでたけ)
袖の長さです。そのまんまですね。
衽下がり(おくみさがり)
肩から衽先(剣先)までの寸法です。
剣先(けんさき)
衽先とも言います。
衽の上端で衿と接する部分の名称。剣のようにとがっているその先端部分です。
衿下(衿下)
衿先から褄先までの長さです。
褄先(つまさき)
褄の先端(角)のことです。
背縫い(せぬい)
左右の後身頃を縫い合わせた縫い目です。
背縫いの部分を背中心と呼びます。
脇縫い(わきぬい)
前身頃と後身頃を縫い合わせた縫い目です。
脇縫いは両脇にあるので、2か所です。
袖付け(そでつけ)
袖と身頃が接続する部分です。
ちなみに、振袖は他の着物に比べると、袖付けの長さが短くなってます。それは、帯を高めに結ぶ為です。
身八つ口(みやつぐち)
きものの身頃の脇の開き、またはその寸法です。
袖付けの下の身頃が少し空いてます。ここから熱を逃がすんですね。
袖口(そでぐち)
袖から手を出すところです。
振り(ふり)
袖付けから袖下までの開いた部分です。
長襦袢の袖丈が短い場合、振りから長襦袢が出てしまいますね。
長くなりましたので、残りは次の記事で書くことにします。
この記事が何かの参考になればうれしいです。
【追記】
次の記事に続きを書いてます。