浴衣の着方 残念だけど、毎年見かけるこんな人のお話し

大阪では、天神祭が終わり、もうすぐ淀川の花火大会がやってきます。その前にPLの花火がありますね。小さいころから何度も見続けたPLの花火ですが、残念ながら今年は諸事情で行けません。ほかの花火大会に行けたらいいなと思ってます。

花火大会、特に淀川花火大会には浴衣で出かける人がたくさんいます。昨年も浴衣姿のお嬢さん方やカップルとすれ違う度に、「あーうれしい」って心の中で叫んでました。きっと顔もニヤケていたと思います(笑)。

さあそんな中、残念って思うことが必ずあります。数名は見かけるんです。
それは、浴衣の合わせが反対になってる人、上前(うわまえ)と下前(下前)が逆に着てしまってる人なんです。

これがですねー、自分で着たのなら自己責任でしょうがないかなと思えるんですが、着せてもらって合わせが逆だと、あとあと気まずいんじゃないかなと察するわけです。

その理由は、逆にしてしまうのは、ほとんどが知り合いや身内の人に着せてもらった場合だからです。お金を払って着せてもらう場合、合わせが逆はあり得ません。ご自身で着物を着るけど、着付けることはあまりしないといった方に着付けをしてもらうと、逆が生じてしまうことがあるようです。

衿の合わせが逆になってる人を見ると、あー直してあげたいって思うんですけど、そこは我慢します。ねえねえ貴方、打合せが逆ですよ、なんてことも口が裂けても言いません。

直せる場所があるのならそうしますが、その場でお直しが出来ないのなら、間違っていることを言ってしまえば、どうしようも出来ない彼女は、きっと嫌な思いをしてその日を過ごしてしまうでしょう。そう考えると、そこは見て見ぬふりをするようにしています。

合わせのお話しをしましたので、上前と下前について書いておこうと思います。

上前と下前

上前と下前1

着物(浴衣も含む)の上前と下前についてお話ししますと、着物の衿合わせは「右前」です。これがややこしい。前ってどういうこと、右って自分から見て右?それとも相手から見て右?と、なんど聞いても頭の中がごちゃごちゃになってしまいます。

ここからしばらくは、読むだけで大丈夫です。理解しようとすると余計わからなくなってしまう可能性があります。最後にまとめとして書きますので、そこをしっかり読んで頂ければ大丈夫です。

「前」という漢字には「先」という意味があります。
ですから、右前は右先と言われています。これは自分の右側が前(先)、つまり下になりますよってことです。
着付けをする場合には向かって右が上になります。左側が前(先)つまり下になりますよってことですね。

さあ、ここでです。私なりの頭の整理をしてみます。
自分で着る時は、右側が自分の手前、つまり自分の身体に近いほうになります。
相手に着せる時も、右側が自分(着付け者)の手前、つまり着付け者の身体に近いほうになります。

まとめ

自分で着る時は、自分の右手で持った方が自分の身体に近いほう(手前)です。
上前と下前2

相手に着せる時は、着付をする人が右手に持った方が着付けをする人の身体に近いほう(着付をする人の手前)になります。
上前と下前3

自分で着る場合も、着付けをしてあげる場合も、右手に持った方が自分の身体に近い方だよってことで、まとめとしておきたいと思います。

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