11月に入り、土日や祝日に神社にお参りに行く着物姿の家族を見る機会が多くなりました。
ほほえましくもあり、嬉しくもあります。
この時期は、子供の着物の着付けのお手伝いをしているので、土日はほとんど出ています。
短時間に、たくさんの子供たちに着物を着せるので、体力も使いますし、へとへとになるんですが、可愛い被布姿やステキな四つ身姿、そしてかっこいい袴姿をみれば、いろんなものが吹き飛んでいきます。
子供さんたちのパワーと、着物のパワーにふれて、この時期はとても忙しいですが、とても幸せな時期でもあります。
七五三さんは、三歳の男の子、女の子、五歳の男の子、七歳の女の子の身祝いです。
三歳の女の子は被布を着ます。三つ身の着物に帯をつける場合もありますが、被布の方が子供さんは楽だと思います。
三歳、五歳の男の子は、羽織袴です。お宮参りの「のしめ」を仕立て直しして着ものにして着る場合は、袴はつけますが、羽織は着用しない場合もあります。
七歳の女の子は四つ身の着物に帯をつけます。
今回は、7歳の女の子の七五三の着物一式について書いていきます。
七五三 7歳 女の子 着物一式
メインは四つ身の着物です。
着物の中には長襦袢を着ます。
下着は、着物専用の子供用肌襦袢と裾よけがありますが、おうちにある場合は着せてあげるといいと思いますが、普段着ているシャツとパンツで十分です。
帯は2種類あります。中幅帯と作り帯です。
中幅帯は、大人の帯と同じように結んでから背中に羽を作っていきます。
作り帯は、背中の羽の部分はあらかじめ作ってあります。昔の物は羽の部分と身体に巻く部分はくっついていましたが、現在の物は、体に巻く部分と羽に巻く部分は別れています。
マジックテープが採用されていたりして、お母さんが巻いても、簡単にできるようになってます。
それぞれのパーツを写真と共に載せておきます。
中幅帯です。
作り帯です。
帯揚げです。
子供用ですので、大人用に比べると幅が狭く、長さも短いです。
たまに、大人用を代用される方がいらっしゃいますが、長すぎるとごわごわして、子供さんの身体の負担が大きくなるので、子供用を使いましょう。
帯締めです。
写真の帯締めは丸絎け(まるぐけ)です。結び方は祝結びにします。組紐の帯締めを使うこともありますが、七五三セットには丸絎けがセットになってるものが多いです。
しごきです。
帯の下に巻いて、後ろでちょうちょ結びにします。
帯の下の部分に巻くのは、花嫁さんの抱帯(かかえおび)と七五三のしごきです。
はこせこです。
これも、花嫁衣装にもある飾りです。
びらかんです。
はこせこに一緒にセットしてある金具です。
扇子です。
扇子には表裏があります。閉じたままでも柄は見えます。柄があるほうが表で、表が見えるように帯締めにさします。さす方向は、向かって右です。心臓の方にさします。
大人の場合は、帯にさしますが、子どもの場合は帯締めにさします。
あとは、草履とバックがあれば、お出かけで着ます。
七五三の7歳の女の子の着物は、パーツが多いです。
花嫁衣装とほぼ同じ飾りの数です。
完成した姿は、ほんとにかわいらしく、お洋服とは全く違った姿に変身するので、是非着て頂きたいなと思います。
最近は子供写真館などで着付け、ヘアセットもしてくれますので、記念に一枚写真をとって、着物のステキさを経験す子供さんが増えてるように思います。
とても、とてもうれしいことですね。