和食のテーブルマナー 懐石料理と会席料理の違いとは?

何年かぶりに、和食のテーブルマナーのお食事会に行ってきました。
場所は大阪の太閤園さん。

洋食のテーブルマナー会食には何度も行かせていただいたことがありますが、和食のテーブルマナーはなかなか機会がなく、今回の会はおそらく10数年以上ぶりだと記憶しております。

ナイフとフォークくらいはきちんと使えないといけません、ということでホテルのテーブルマナーのお食事会に初めて行った時は、まだ学生でしたから、マナーよりもお食事に気持ちが持っていかれてました。
鮮明の覚えているのが、ナイフとフォークを使ったバナナの食べ方です。
なんでバナナをこんな面倒な食べ方で食べなきゃいけないの?とお友達どうして盛り上がったのがなつかしいです。

それに比べて和食のテーブルマナーは全く機会がなく、初めての経験は社会人になってからでした。
その時は、少しめんどくさいなと思った作法もありました。それまで知らなかったことや、やったことがないことをするのですから所作も当然ぎこちなくなります。食べることより所作をすることに集中したのでもどかしいと思ったのかもしれません。

それでも、和食のマナーを知ることにより、大げさかもしれませんが、人間の幅が広がったような気がします。

前置きが長くなりましたが、今回の和食テーブルマナーについて、備忘録も兼ねてこのブログに残します。

日本料理の形式

日本料理にはいくつかの形式があります。
かいせき料理には、懐石料理と会席料理があります。
その内容は違うものです。

かいせきは、懐石と書くのか、会席と書くのかと聞かれることもありますが、答えはどちらもということになります。
懐石料理と会席料理では中身も違います。

懐石料理
懐石料理は、安土桃山時代に千利休が確立した、正式なお茶事をすすめるために出す簡単な食事から生まれた料理形式です。
亭主自ら旬の素材を使って頃合いを見ながら一品ずつ出されるのが特徴です。

会席料理
現在最も一般的な形式が会席料理です。
会席料理は江戸時代に始まった酒宴料理です。俳人たちが集まって句会を催した後、食事をしながら自由な会話を楽しんだのが始まりです。

精進料理
寺院料理として発達したもので、野菜、海藻、幹部つ、穀類のみを材料とし、魚介や肉類は一切使用しません。

本膳料理
本膳料理は、武家の礼法が確立した室町時代に生まれ、足利善政が完成させたといわれています。
貴族や武家社会の饗宴料理として用いられていましたが庶民の間でも冠婚葬祭の儀式料理として本膳料理が用いられるようになりました。

和食のテーブルマナーについて、何回かに分けて書いていきます。

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