組紐作成中 柄が出てきました。

昨年、しまったままになっていた組紐の高台を組み立てて、玉付けをして高台に糸をセットしましたが、なかなか台に座る時間が取れずに年を越してしまいました。

予定では昨年中に出来上がるはずだったのですが、なかなか思うようにはいきません。

組紐を日常的に組んでいた頃は、間違うことも少なく、すいすいと進んだものですが、久しぶりに台に糸をかけ作品作成にとりかかりましたら、これがなんとすぐに間違えます。

間違えてはほどき、また組んでは間違いを見つける、とそんなことの繰り返しでした。

組紐のお稽古を始めた時、これももう20数年前になりますが、よく間違えました。
間違いを見つけては解いて、また組んでは間違うという繰り返しでした。
かなり落ち込みもしましたが、組紐をやめようとは思いませんでした。

帯締めという小さなパーツが組紐の主な作品ですが、この帯締めがないと帯をしめることは出来ません。
幅にすると数センチのものですが、これが主張するものは着物姿においてものすごくウエイトを占めます。

私は基本きものを着る時は自分で組んだ帯締めをしめるようにしています。
組紐の講師もしていましたので、授業に臨む時には自分で組んだ紐をしめるのが当たり前になっていました。

私も凝り性なものですから、興味を持つとどっぷりとつかるタイプです。
特に高台を学んでからは、100本以上組んでいると思います。
全て自分で持っているわけではありませんが、教室でどなたかがしめて下さってると、自分の作品だとわかります。

今日も少し台に向かいましたが、これがけっこうな音がでるものですから夜になると組むことは出来ません。
以前はまわりに人がいない場所で組んでいたので夜中だろうと朝方だろうと気にせず組みましたが、今は音を気にしなければいけないので、なんとなく気も使ってます。

だからというわけではありませんが、冒頭に書いたようによく間違えます。
一本組み上がるまでには慣れてくるんでしょうが、台に座る時間を作るのが大変です。
集中して組もうと思えばある程度の時間が必要になります。組紐というのは趣味としてとらえるならば時間が十分にある人向けの和趣味なんだと思います。

今組んでる紐にやっと柄が出ました。

この柄が帯締めを結んだ時に正面に出てきます。
30センチ弱組んだら無地を長く組んで、そのあと再び柄を組みます。
そうすると結んだ時に正面の左右に柄が出てくるように出来上がります。

こんな風に組んでほしいとリクエストを受けて組みますから、長さも柄の配置自由です。
組む側は大変さもありますが、出来上がってしめてもらう時にピッタリとサイズや柄の配置が合うのは組手側もうれしいんです。

まだまだ余裕があるとまではいえませんが、この紐がんばって組もうと思ってます。

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