成人式の小物 和テイストの帯締めの飾りがかわいかったので。

成人式が終わると通常業務に戻ります。
毎年、毎年、忙しく充実した年の初めの大きな行事をこなします。

着物には流行がないとは言われていますが案外そうでもなく、特に成人式に向けての振袖には、毎年新作というものが出ます。
最近の成人式事情は、2年後の成人式のお嬢さん方に振袖のご案内が届くといった現状です。

つまり、今年2017年の成人式が終わったら、来年2018年に成人式を迎えるお嬢さんではなく、再来年2019年に成人式を迎えるお嬢さん方に振袖のご案内が届きます。

早く予約したほうがいい着物があるからとのことだそうですが、その辺の判断は微妙過ぎてよくわかりません。
私の所属する着付け教室の一部として機能しているレンタル部門でも、特に案内を出していないにもかかわらず2年後の成人式の予約が入っていることをみれば、早く予約をして着物を押えておきたい方がいらっしゃるのも事実なんだと認識しています。

今年2017年の成人式の着物の傾向は、昨年とそう変わっていないように思いましたが、小物が少し様変わりしてきているなと感じました。
例えば、半衿。長襦袢の衿にかけるものですが、刺繍の衿は毎年多いのですが、ほとんどが花柄でした。新しいものとして、かわいいなと思ったのが市松の刺繍でした。
雑誌などでもよく見ましたが、実際に衿に付いているととても可愛くて素敵でした。
着付けをしながら、半衿素敵ねと思わず言ってしまったほどです。

あともう一つ、昨年まではあまり見かけなかった小物が、和テイストの帯締めの飾りです。
帯留とは若干違うのですが、感覚的に言うと帯留です。帯のまん中にくるもので、昨年まではパールが多かったのですが、今年良いなと思ったものの一つがこれです。

帯留の部分が、こんなに和テイストな飾りは初めてかもしれません。
パールなどはどちらかという洋風なゴージャス感あふれるかざりですが、この帯締めは和テイストたっぷりで、一見古い感じがありますが、逆にとても新しく新鮮だと感じました。

洋風柄の振袖には、合いにくいとは思いますが、古典柄の振袖にこんな感じの帯締を合わせると、とてもいい感じのコーディネートが完成します。
レンタル振袖の小物合わせも年々変わってきたなと感じた帯締めでした。

刺繍半襟や帯留の付いた帯締めは大抵がオプションで買取になるので別料金が発生します。
それでも他の人と差をつけたり、振袖姿がより華やかになることを考えれば、欲しくなるオプションだと思います。

振袖や帯はレンタルで、小物は買取というのも不思議な感じがします。
帯締めや半衿だけが家にあっても、きっと使うことは無いんじゃないかなって思うからです。

それでも、小物がお家にあることによってそれらを生かして着物を持とうということになれば、それはそれで着物人口が増えてくれる入口になってくれるかもしれないなとか、そんなことも思ったりします。

成人式をきっかけに着物の良さを知って頂いて、つぎはお袖の短い着物にも挑戦して下さるお嬢さん方が増えるといいなと思いながら今年の成人式を振り返りました。

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