新しく組紐を組むことになりました。
新柄です。今回組む紐は高台の62玉です。
出来上がると高麗組の綾出しで、平組の帯締めが出来上がります。
少しの間、組紐を組んでいませんでした。高台も分解して、しまっていました。
今回、帯締めを組むことになりましたので、バラバラになっている高台を出しました。
けっこうたくさんのパーツがあります。
これを組み立てると、畳半畳分くらいの大きさになります。
以前、母に「鶴の恩返しみたい」だと言われたことがあります。
組紐は、機織りとは違いますが、高台となると、丸台や角台、綾竹台などと違い、かなり大きいので、場所もとります。
組紐を習い始めた時、最初に使った台は角台でした。その次に丸台を使った紐を組んで、さらに綾竹台へと進みました。高台は組紐の台の中では最終段階の台となります。
組紐を習い始めた時、あの高台の紐が組めるようになりたいと思っていました。あの頃がとても懐かしいです。目的があると、そこに到達するまでがんばろうという思いが強くなり、忙しく時間が取れない時期もありましたが、習い続けることが出来ました。
習い始めてから2年弱くらいで最初の高台の紐の組み方を習いました。最初の高台の紐は、一枚ものと呼ばれる組み方です。私が組みたいと思った高台の紐は、柄のある平紐でした。その紐を習うまで、最初の高台の紐を習ったその後、丸台を一年、綾竹台を1年学びました。
すんなりいけば、4年くらいで私が組みたかった高台の柄のある帯締めが組めるようになるのですが、忙しかったり、時間が割けなかったりして、お休みの期間もあり、最初の角台を始めてから約7年くらいかかって、やっと本格的に高台の紐を習い始めらることができるようになりました。
ずーっと憧れてた高台の紐を組んで、初めて柄が表面に現れた時は、とても感動しました。
うれしくて、うれしくて、いろんな人に見せてまわりました。迷惑な話です(笑)
その後100本近い高台の紐を組みましたが、忙しくなりましたので、しばらく組むのをお休みしておりました。
この秋、どうしても組紐を組まなければいけない状況になりました。
そろそろ、帯締めを組みなさいと神様に言われているうな気がしてます。
台を組み立てたら、駒をセットして、玉に組み糸をつけて高台につるす作業に入ります。
これが駒と、玉です。
そして、これも私の組紐を組むための大切な道具です。
手鏡です。
私がこれから組む高台の帯締めは、2枚モノと言って、リバーシブルで使える表と裏のある平紐です。
表と裏の糸を入れ変えることによって、柄が出ます。
組んでいる途中、表は見えますが、裏は見えません。
組間違いがあってはいけませんから、表だけではなく裏面もきちんと見て確認しながら組み進めていきます。そのために鏡は必需品なんです。
手鏡を使って裏を見る方法は、誰かに教えてもらったことではありません。
失敗して、落ち込んで、後悔して、自分で考えて、これがいいと発見した方法です。
失敗すると、次はうまくいくように方法を考えます。組紐に限らずなんでもそうですが、創意工夫というのは大切なことだと思っています。
なるべく早いうちに高台を組み立てて、新作作成にとりかかるつもりです。
高台が組み立て上がったら、また書くことにします。
コメント
意出様
コメントありがとうございました。
私の高台は着物教室で購入したものです。