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訪問の際のマナーもぜひ知っておきたいものの一つです。
特に着物を着てお相手を訪問する際は、突然伺ったりはしないものです。
また早朝、深夜、食事時などは避けるのが常識とされてます。
きちんと約束して訪問します。
上に着る物をいつ脱ぐかもタイミングがあります。
ショールならば、玄関のチャイムを押す前にとっておきます。たたんで手に持つか、袋などに入れてしまいましょう。コートは玄関先で脱ぎます。
ただし、玄関でコートを脱いでいると家人を待たしてしまうことになります。
いっそ、コートも玄関のチャイムを押す前に脱ぐか、部屋に入ってから脱いでもいいのではないかなと私自身は思っています。あくまで私的な意見です。
着物のコートにはきれいな脱ぎ方があります。
知っていれば身のこなしがとても素敵に見えますし、着物を着なれてるなという印象も持ってもらえるでしょう。
着物のコートのきれいな脱ぎ方
前のボタンや紐をはずします。
両手で両袖口を引きます。
落語家さんが、羽織を脱ぐところを見たことがあれば想像できると思います。
両袖を引っ張って肩からはずすが自然に出来れば所作が美しく見えるだけでなく、その所作をする人も美しく見えますね。
肩から外れたら、両手を後ろに回してそろえて脱ぎます。腰のあたりでそろえるときれいです。
袖同士を合わせて軽くたたみます。
草履の脱ぎ方
履物の処理もまちがった方法でしていらっしゃる方が多いようです。
本来履物の向きを直すのは迎える側の作法でしたが、玄関に上がる時の草履の向きは自分で直します。
草履を脱ぐときの向きは前向きです。
玄関入ってくるっと後ろを向いて脱ぐ方が多いのですが、部屋の方向にお尻を向けるのはNGです。
前向きで草履をそろえて脱いでまっすぐ上がります。
上がる時の足にも決まりがあります。
下座の足から上がるのが正式です。
まっすぐ前向きで上がってから改めて履きものを揃えます。
向き直って跪座(きざ)の姿勢になり草履の向きを変えてそろえ直してから下座の方へよせておきます。
草履の向きを直す時は体が横を向いている状態です。
跪座の姿勢は、膝と足の指が床についてる状態です。
足がしびれた時にかかとにお尻をのせるときの姿勢です。
こういった所作がスムーズにできると、素敵だなって思います。
草履じゃなくても同じです。
普段靴を脱ぐときに意識してやってみると着物を着た時にも所作が自然になります。
なんでもそうですが、普段やっていることがそのまま出てしまいます。
靴を脱ぐのにわざわざはずかしいと思うか、やってみようと思うか、できれば後者を選んで頂きたいなと思います。
余談ですが、跪座の姿勢の時に気をつけるといいことがあります。
それは、あしのかかとをぴったりとくっつけることです。
理由は、かかとがついていないと中が丸見えになってしまうからです。
先日、和食のマナーの会に行ってきました。
その時のことも、また書かせて頂きます。