成人式が近づいてきました。
成人式振袖のヘアメイク、着付け会場になっている教室には、毎日振袖を持って来られる方がいらっしゃいます。
毎年振袖一色の荷物を預かるのですが、慣れになってしまってはいけないので、いつも新たな気持ちでいることを心がけています。
振袖の着付けをしていると、よく聞かれることがあります。
疑問や不安に思うことは案外共通事項のようです。
よく聞かれることは、後半でまとめます。
振袖を着たら、お洋服ほど楽ではありません。
歩きづらいし、動きづらいです。
それでも、鏡に映った姿をみると、お嬢さん方はみなさんいい笑顔を見せて下さいます。
少しでも楽なように、ブラジャーははずしてもらいます。
紐の食い込みを防ぐために、タオルを補正として使います。
お洋服から着物に変わるまでの間は着付け師が側にいるので、疑問に思うことや聞いておきたいことは聞いておきましょう。
こんなこと聞いたらいけないとか、はずかしいとかは全然思わなくて大丈夫です。
着付け会場を出るまでに、疑問は解消しておきましょう。
振袖を着た時の所作とマナーについて
トイレはどうする?
一番多い質問がトイレです。
トイレできますか?
どうやってしたらいいんですか?とよく聞かれます。
振袖を着ていてもふつうにトイレはできます。
トイレに行く際は、様式にしましょう。
ゴムを持っていきましょう。袖を止めるためのものです。
振袖のトイレは、裾と袖に要注意です。
振袖は、着物の下に、長襦袢を着てます。さらにその下に裾よけと呼ばれる着物用の下着をつけています。
着物の裾をめくり上げます。その際帯締めにはさむと落ちてきません。
洗濯ばさみや和装用のクリップで帯に止めてしまうのもいいでしょう。
次に長襦袢の裾も着物同様にめくり上げてしまって、帯締めか帯にはさみます。
最後に裾よけも同じにします。
次に袖です。
袖は長いので片方ずつ首にかけるようにして、前で両袖一緒にゴムで結んでしまいます。
そうすると落ちてこないので、安心してトイレが出来ます。
トイレが終わった後は、袖を元に戻して、裾も元に戻します。
下着、長襦袢、着物の順番におろしていきます。
最後に、トントンとかかとを上げ下げし3~4回、床をかかとでタップすると、裾がきれいにおりてくれます。
食事をする時
レストラン等ならナプキンがあるので、帯にはさんで食事をします。
ナプキンの無いお店なら、自分で持っていった大判のハンカチをナプキンがわりに使います。
着物の時は、大判のハンカチを持っていると何かと重宝します。
椅子に座る時
振袖は袖が長いです。
座った時に床に袖を引きずらないようにしましょう。
椅子に座ったら両袖を重ねて一枚にし、小さく折りたたんで膝の上にのせておきます。
ショールはいつはずすの?
ショールは基本的には外で身につけるものです。
屋内に入ったらはずしましょう。
ショールを入れるように、エコバックなどを持っておくとショールがじゃまになりせん。
振袖のマナーについては、思い出したことがあれば追記していきたいと思います。