色と着物の関係 明度と彩度

着物のコーディネートに、色彩は大きなウェイトを占めます。
色は、有彩色と無彩色に分かれます
有彩色は、色相によって別れ、さらに明度、彩度によって細かく分かれます。
無彩色は明度によって細かく分かれます。

明度
明度は、色の明るさの度合いを表しています。
色が明るい暗いというのは、明度が高い低いと同じです。
明度が高ければ、色は白くなり、明度が低ければ明度は黒くなります。
無彩色は明度によって別れますが、明度の最も低い黒から、明度の最も高い白までの間に灰色があります。

有彩色の場合は明度が変わると色みまでもが変わってしまうように見えますが実際は色みは変わりません。
例えば橙色に、白、灰色、黒を混ぜると明るい橙や、暗い橙が出来ます。

明度の9段階
ホワイト(最も高い)
ライトグレイ(高い)
ミディアムグレイ(高い)
ミディアムグレイ(中くらい)
ミディアムグレイ(やや低い)
ダークグレイ(低い)
ダークグレイ(低い)
ブラック(最も低い)

彩度
彩度は、色みの強さの度合いです。色みの強弱で段階が別れます。
彩度の最も高い色を「純色」といいます。殉職は最も色みの強い色です。
純色に灰色を少しずつ混ぜていって、純色と無彩色の間に段階をつくっています。

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色の分類を、専門的に学ぶと頭がごちゃごちゃしてきます。
それでも、コーディネートにおいて、色はとても大切な要素なので、しっかり頭に入れておくと着物と帯と小物の組合せがより明確で、違和感なく調和のとれた組合せが出来ます。

例えば、着物と帯をモノトーンでそろえたとします。
そこに更にモノトーンの小物、帯揚や帯締を組み合わせると、それはそれで調和のとれた組合せになります。
着物と帯をモノトーンで組み合わせて、そこに有彩色の帯揚、帯締めを組み合わせた場合、コーディネートを間違えてしまうと、野暮ったくなったり、小物の色が死んでしまったりします。
逆にモノトーンと、小物の組合せがうまくいくと、おしゃれなコーディネートが出来上がります。

着物と洋服の一番の違いはシルエットです。
洋服はトップスとボトムスの分量も自由に変えられますが、着物の場合、分量は動かすことが出来ません。
着物の上に帯をしめて、帯の上部には帯揚がきますし、帯のまん中には帯締がきます。

着物全体に対して、帯、そして微量でありますが帯揚、帯締が全体を引き締めます。
色はとても大切なので、色相、彩度、明度を知ることがとても大きいのです。

有彩色は、色相、彩度、明度によってわかれますが、彩度と明度は、実は色相ほどはっきり見分けられません。
そこでトーンというものが存在します。
次の記事では、トーンについて書いていこうと思います。

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