色と着物の関係 色彩の基礎を学ぶ

着物の勉強していくと、調和について学ぶことがはずせなくなります。
格、色彩、文様、季節感、の調和を考えて着物をコーディネートしましょうと、教えられ、教えているのですが、それぞれを詳しく掘り下げていって、より明確になるようにしていきます。

格、色彩、文様、季節感。
その中の、色彩についてこの記事では掘り下げていきたいと思います。

色は、有彩色と無彩色に分かれます。
有彩色は、赤や緑など色みを持つ色です。
無彩色は、白、黒、灰など、色みを持たない色です。モノトーンと呼ばれます。

有彩色は色相によって分けられ、さらに明度、彩色によって細かく分かれます。
無彩色は明度によって色分けされます。

色の三属性

色相、彩度、明度を色の三属性と言います。

色相
有彩色は、黄のグループ、赤のグループ、緑のグループなど、その色がどんな色みを持っているかによってグループ分けされます。色みを性質を色相(しきそう)と言います。

明度
全ての色は明るさによって分けられます。
色が明るい、色が暗いなどの明るさの度合いを明度(めいど)と言います。

彩度
同じ色みでも、強い弱いがあります。同じ緑でも淡い感じのものや、濃いものもあります。色みの強弱の度合を彩度(さいど)といいます。

色相環は、太陽のプリズムで分析するとあらわれる、6色を基準として、円周上に等間隔色を置いて合計24色になっています。
6色は、赤、橙、黄、緑、青、紫です。

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補色
色相環で向かい合わせになっている色です。心理補色言われ、ある色をしばらく見つめた後に、白い紙などに視線を移した時に残像として見える色のことをいいます。

一般的には、反対色と言われます。

この補色について聞いた時は、とても驚きました。
私が実際にやった、実験のようなものはこうでした。

白い紙の真ん中に赤色の丸が書いてある紙と白紙の白い紙を渡されました。
まず、2枚を横並びに置きます。
次に赤の丸を30秒ほど見つめます。
30秒たったら、白い紙に視線を移します。

そうすると、白い紙の上に色が見えます。
その色は、赤ではなく、青緑です。色相環で見ると赤の向かい側にある色です。

見つめたのは赤色なのに、残像として残るのは、補色である青緑でした。
人間の脳というものはほんとに不思議な物です。

ここで、私は疑問を持ちました。
私が赤だと思ってみている色は、他の人にも同じ色に見えているのだろうか?という疑問です。
私が緑と思っている色が、Aさんの赤だったりしないんだろうか?

この疑問は、考えて解決するものではありませんから、考えるのはやめることにしましたが、色が見える仕組みとか、目の錯覚とか、いろいろ勉強していくと、なんだかわけがわからなくなってきます。

色のことを知ると、きれいに見える組み合わせ方とか、色を並べた時の見え方とかがわかってきて、コーディネートが感覚だけでなく、理論上からも出来るようになってきます。
そうすると、小物選びに至るまで、どんどん楽しくなっていきます。

不思議で、奥の深い色の話、色については引き続き書いていきます。

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