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しまってあった綾竹台を出してきて組み立てて、今日は玉付けが完成しました。
玉付けというのは組紐において、糸を玉に巻いて台にセットすることをいいます。
糸をつけるのだから糸付けでも糸セットでもいいように思いますが、糸を玉に巻き付けて台にセットするのでやはりネーミングは玉付けでいいのでしょう。
綾竹台に24玉の玉をつけました。
丸台や角台、高台に玉付けをする時は、玉につけた玉糸と組糸をつなぎますが、綾竹台は玉糸がなくても糸が玉から外れることがありません。ですから玉糸と組糸はつながずに玉に巻いていきます。
綾竹台の玉付け
帯締めを1本組むのに必要な糸は42本持ちが16かせです。
本数にすると672本です。
これは私の使っている糸がこの本数なので、糸屋さんによっては増減があるかと思います。
今回組む組紐は24玉です。
糸を24玉に分けて玉につけていきます。
糸さばきに糸を割る作業が一つ増えます。
2カセの糸で3玉分の糸がとれます。
42本持ちの糸から14本よけて残りが28本になります。
もうひとカセから14本よけて残りが28本です。
よけた14本を一緒にして28本です。
以上のように42本持ちの糸が2カセあれば24玉の綾竹台はの糸は3玉分出来るということになります。
綾竹台を組む時の音
綾竹台は上段と下段の糸を入れ変えたあとヘラでうちます。
使っている刀はわりと固いのでそのヘラで打ち込むと大きな音がします。
やさしく打ったのではしっかりした帯締めになりません。やわらかくふにゃふにゃした紐になってしまいます。
しっかりした紐を組むにはしっかり打つ必要があります。
綾竹台で紐を組む時、打ち込みをしっかりする為大きな音がします。
玉が落ちる音もビックリする時もあります。
ということで特に綾竹台の組紐は組む時に大きな音がするので、お家で組む場合は大きな音がお隣やご近所に響かないように気をつける必要があります。
打ち込みの強さを調整することは難しいので、他のことでトラブル防止をします。
例えば夜中に組まないとか長い時間組まないとかそういうことをすると楽しく組めると思います。
ヘラを打ち込んだ時の音は、いい音がします。
売った時の音がいい音じゃなければその紐はあまりきちんと組めてないことになります。
抜けた音というか、響いている音というか、表現は難しいですが音を一度聞くとよくわかります。
教室で先生に音を聞いてもらうといいと思います。いい音とよくない音を耳で聞きながらいい音を覚えると綾竹台の組紐は上手に組めるようになります。
少しずつ組進めていきます。