私は組紐を組みます。
若いころから編み物や手芸がわりと好きな方でしたから創作物には興味をもちやすい性格です。
まだ着付け教室の生徒の時、台を使わずに手だけで組む組紐の講習会がありました。
夏の帯締めを組む授業外講座で絹のレース糸を使った帯締めを組んだのが手で組む組紐の始まりでした。
レースの帯締めの組み方はいくつか種類があります。
楽しくていろんな種類の組み方で何本も帯締めを組みました。
その多くが、プレゼントとしてどなたかの元へ行ってしまっているので自分用としては数本残っているだけです。
着付け講師となった今は自分では組みませんが、生徒さんにお教えしてます。
ところが今回、プレゼント用として夏レースを組むことになりました。
帯締めにするには最低150cm必要です。
組み方は単純で簡単です。
私たちはよく
「テレビを見ながらでも組めるわよ」
などと言います。
いったい誰が言い始めたのかは知りませんが、私たち講師はこのフレーズをよく口にします。
まあ、実際テレビを見ながらなんて組めるはずはありませんが、そのくらい簡単ですよという意味で使ってます。
もちろん実際にはテレビを見ながらは組めないことはきちんとお話ししていますが…
これが「たたみ組」です。
畳の目のようにみえるところからこう呼ばれています。
いちばんポピュラーで、最初に組む方にはまずこの組み方をお勧めしてます。
手で簡単に組める紐ですが、市販されているものにもたたみ組はけっこうあります。
自分で組む楽しさと、手作りした満足感そして売っているものと同じものが手作りでできるお得感など、組紐が組めるといいことがたくさんあります。
こちらも手で組める紐です。
これは「六つ組」といってレース糸を6つに分けて組んでいきます。
たたみ組に比べるとかわいらしさのある紐が出来上がります。
六つ組は応用型を作ることも出来ます。
基本は2本づつの6かたまりを組んでいきますが、3本と1本の6かたまりにして組んでいくとまた違った出来上がりになります。
今回組んだのはたたみ組でした。
組んでいるときに動画をとりましたのでここに載せます。
たたみ組は難しい組み方ではありませんが、糸の取り間違いが起こりやすい組み方です。
組み口のすぐ上の糸を見ればねじれがあるとすぐわかりますが、最初は組むことに集中するのでしばらく組んだ後に間違いを発見することがよくあります。
ここで性格がでます。
間違ったところまでほどいて組み直す人、まあいいやとそのままにする人、きれいに分かれます。
私はどちらかと言えば後者なのですが、やっぱり組み直そうと思いなおしてほどく人です。
結局ほどくのなら、見つけた時にすぐほどけばいいのにとよく言われますが、そのときはまあいいやと思ってしまうんですね。
そんなことを繰り返しながら続けた組紐は20年を超えました。
着物と同じく組紐もずーっと続けていきたいと思ってます。