色と着物の関係 色立体のお話し

何回かに分けて、色と着物の関係について書きました。
難しいこともありますが、色は直感や見た感じだけで決めるよりも、色のことがわかっているほうが組み合わせた時に間違うことは少ないです。

感覚だけだと、なんとなくおかしいとか、なんとなくパットしない、なんとなくあかぬけない、ことがあったりしますが、色のことを詳しく知れば、そのなんとなくが割と明確になってきたりします。

着物を着るのに、そんなことまで知る必要なんかないと、最初は私も思っていましたが、今は、知らないよりは知っておいた方がいいという思いに変わりました。

色相、彩度、明度、トーンと書いてきましたが、今回は、色立体のお話しをしていきます。

色立体とは、色を体系的に三次元空間であらわしたものです。

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色相、明度、彩度を立体的に配置すると色立体が出来上がります。
色相を外周、明度をタテ軸、彩度を中心からのヨコ軸とした立体です。

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ここまで知る必要もないのだと思いますし、私自身色立体まで完全に理解が出来ているかと言われると、そうではないです。
色立体は、色相、明度、彩度が変化していく様子が良くわかります。色相がどのように並んでいるか、明度や彩度の変化によりどのように色が変わるかなどを知ることができ、色を理解するのに役に立ちます。

私は着物を求める時、必ず身にまとってみます。
洋服で言う試着です。

仮絵羽のものはそのままはおりますし、反物の物でも着物の形に身体の上においていきます。
着物をつけたら次は帯です。

帯も身体に巻きます。
その上に、小物を重ねていきます。

帯揚、帯締もつけてみます。
そうしたコーディネートを必ずして、求めます。

目で見ていいなと思っても、体につけてみると似合わないこともあります。逆にどうかなと思うものでも、着てみると似合うものがあります。

小さい面積で見ているとわからなくても、大きくすると明確になります。
カーテンをカタログの見本で見て選んだら、カタログのはぎれで見た時は、よかったのに、実際カーテンになってみるとイメージしていたのと違ったという話を聞くことがあります。

カーテンと着物を一緒にしてはいけませんが、巻いてある反物を見ているのと、体にまとってみたのとでは全く違うということです。

着物に帯や小物を合わせる時に、色の勉強が役に立ちます。
たくさんあるものの中からチョイスして合わせますが、10も20も合わせていては時間がかかりますし、見れば見るほどわからなくなってしまいます。

自分の物も、他の方の物も同じです。
でーディネートをする時に、案外早く、ぱちっと決まる物を持ってこれるのは、色の勉強をしたからでしょう。

なんでこんなことまでと思った色の勉強ですが、今は習ってよかったと思っています。

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