色と着物の関係 トーンを知れば着物のコーディネートはこわくない。

有彩色は、色相、明度、彩度の色の三属性によって色の分類がされます。
実際にはm明度と彩度というものは、色相ほどはっきり見分けることができません。

明度と彩度を一緒にしたものが、トーンで、トーンは色の調子です。
色相の同じ系列でも、明・暗、強・弱、濃・淡、浅・深の調子の違いがあります。明度と彩度による色の違いです。

トーンは、以下のようにグループ分けされます。

薄い    pale ペール
浅い    light ライト
明るい   blight ブライト
より明るい hight blight ハイブライト
さえた   vivid ビビッド
強い    strong ストロング
濃い    deep ディープ
鈍い    dull ダル
暗い    dark ダーク
浅い灰色の light grayish ライトグレイッシュ
灰味    grayish グレイッシュ
暗い灰味の dark grayish ダークグレイッシュ

私は、トーンと聞いてスクリーントーンを思い浮かべました。
マンガの背景などに使われるものです。
%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%b3

色のトーンと呼ばれるものは、スクリーントーンなどとは違いました。
言葉が似ていて、尚且つ自分の中に記憶のあるものは、間違いやすいです。
話を聞いていて、ずいぶん食い違いが生じたことを覚えています。

トーンを知ると、コーディネートが楽になります。
その理由は、トーンをそろえると色同士がけんかをすることがないのでまとまりのあるどーディネートになるということです。

例えば、ペールトーンは薄い色で、明度が高く彩度の弱い色のグループです。
ペールトーンでまとめた着物のコーディネートは優しく、上品な雰囲気になります。

ディープトーンは、明度が高く、彩度が強めの色のグループです。
ディープトーンでまとめると、落ち着いた雰囲気の中に華やかな感じのコーディネートになります。

自分がどんな雰囲気の着物姿をコーディネートしたいかを決める時に、同じトーンのグループでまとめると、失敗が少なくなります。

とは言っても、トーンをそろえるばかりがコーディネートではありません。
あえて、冒険や挑戦をしてみるのも着物を着る楽しみだと思います。

お洋服と違い、一般的にはきものは高価な物ではありますが、洋服の時には出来ないおしゃれや、色の組み合わせを楽しむのもステキです。

きものだから、普段と違うから出来るコーディネートだってあってもいいと思います。
上品な着物はステキですが、少し殻を破ってみるのもいいのかな、なんて考えてます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする