押し花の帯 白地の帯はいろんな着物にあわせやすいので、コーデが楽々です。

今日締めた帯は、押し花の名古屋帯です。

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仕事柄、袋帯よりも名古屋帯をしめることのほうが多いです。
着物と帯を組み合わせてコーディネートをする時に、時間があれば、あれこれ引っ張り出してみて、新たな組み合わせを探すのですが、普段のコーディネートはある程度決まってきます。

毎週、毎週同じ着物ばかりきていたら、見ている生徒さんたちも飽きてしまうでしょうから、なにかしらチェンジして2週間続けて同じ装いにならないように心がけてます。

同じ着物に、同じ帯をしめても、帯揚げや帯締めなどの小物を変えるだけで、印象や雰囲気がガラっと変わる場合があります。
そんな小さな変化で、こんなに変わるのかということを、実際に自分の身体にまとってみて、見てもらうと納得も感動もしてもらえます。

たかが小物、されど小物です。
着物や帯に比べると、はるかに面積のせまい、帯揚げや帯締めが重要な役割を果たしてるですよと、口で言うよりも、実際に見て頂く方がずっとわかりやすいです。

百聞は一見に如かずってこういうことなんですね。

その小物を引き立てるのにも役立つのが、白地の帯や黒地の帯です。

今日締めていた押し花の帯は、地が白なので、コーディネートがとてもしやすい帯の一つです。
花はとても好きで、花柄の着物や帯は多いのですが、本物の花が使われているのは、この帯が唯一です。

乾燥させた花に着色をして、和紙に張った後、細く裁断します。
裁断した物を緯糸にして織り込んで出来たのが、この帯です。
貼ってあるのではなく、織り込んであるのではがれることはありません。

本物の花を使った帯は、どちらかというと珍しい部類に入ると思います。
帯にしては珍しい素材のものですが、白地なので合わせやすく重宝してます。
ただ、こういう特殊な物は、伝統工芸品などと違って、怖さもあります。
例えば、花が枯れてしまわないのだろうか?とか、はげ落ちてしまうことはないのだろうか?とか腐食やカビは大丈夫なのか?とか、色々考えることもなくはないのです。

対策としては、大事な着物とは同じ引き出しに入れない。なるべくなら引き出しを開けた時、上にあるように収納するなどに注意してます。

着物で授業をするため、いろいろな着物や帯に目がいきますし、着てみたいと思う気持ちがあります。
仕事で着るので、一風変わった物があってもいいと思ってますが、こういう帯は一枚目の帯ではないです。

自分の着物を持つのなら、一枚目はできれば伝統工芸の物がいいと思います。
証紙のついているものです。
値段は高いものが多いかもしれませんが、せっかく着物を持つのならいいものを求めてほしいなと思います。

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