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成人式の振袖コーデを左右する大事なポイントが「髪飾り」です。どんなに素敵な振袖を選んでも、髪飾りが合っていないと全体のバランスが崩れてしまいます。一方で、自分に合う髪飾りを選べば、小顔効果が出たり、写真映えしたり、周りと差がつくスタイルに仕上がります。この記事では、成人式の髪飾りの種類や選び方、準備のタイミング、当日の注意点まで、初めての方にもわかりやすく解説していきます。
成人式の髪飾りを準備する前に知っておきたい基本
まずは、成人式の髪飾り選びで失敗しないために、準備の「基本」を押さえておきましょう。髪飾りは振袖や帯、帯締め・帯揚げなどとのバランスで決まるため、単体で可愛いだけではなく「トータルコーディネート」の中で考えることが大切です。
一般的には、振袖や帯が決まってから髪飾りを選ぶ流れがおすすめです。前撮りや成人式当日にお願いする美容室がすでに決まっている場合は、事前に振袖の写真や髪飾りの候補を見てもらい、セットのイメージを共有しておくと安心です。
また、髪飾りの予算感としては、既製品で3,000〜10,000円前後が目安です。つまみ細工の職人さんが作る一点物やブランド物になると、10,000〜20,000円ほどかかることもあります。レンタル振袖ショップでセットになっている場合もあるので、振袖を契約するときに髪飾りの有無やグレードを確認しておきましょう。
成人式の髪飾りの主な種類と特徴
成人式の髪飾りには、和風の定番からトレンド感のあるものまで、さまざまな種類があります。ここでは代表的なタイプと、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
和風スタイルの定番の髪飾り
つまみ細工 小さくカットした布を折りたたんで花びらを形作る、日本の伝統技法の髪飾りです。梅・桜・菊など和柄の花モチーフが多く、古典柄の振袖との相性が抜群です。上品で華やかな印象にしたい方におすすめです。
簪(かんざし) 一本挿しのシンプルなものから、揺れるパーツが付いたものまで種類は豊富です。金色やべっ甲風の簪は、落ち着いた大人っぽい雰囲気に仕上がります。シンプルなまとめ髪に簪だけを挿しても、十分存在感があります。
ちりめん・和布の造花 ちりめん生地などを使った和風の造花は、柔らかく優しい印象に見せてくれます。生花と違ってしおれる心配がなく、前撮りと当日の両方で使いやすいのがメリットです。色数が多い髪飾りを選べば、振袖の複数の色とマッチさせやすくなります。
トレンド感のあるモダンな髪飾り
ドライフラワー・プリザーブドフラワー ここ数年、成人式でも人気が高いのがドライフラワーやプリザーブドフラワーの髪飾りです。くすみカラーやニュアンスカラーを取り入れやすく、ナチュラルでおしゃれな雰囲気になります。アンティーク調や淡い色味の振袖と相性が良いです。
金箔・水引・紐アレンジ シンプルなまとめ髪に、金箔を散らしたり、水引や紐をぐるっと巻き付けるスタイルもトレンドです。派手な大きな花をつけなくても、「抜け感のある今っぽいヘア」に仕上がります。ミニマルなコーデが好きな方や、写真映えを狙いたい方におすすめです。
洋風アクセ(パール・ビジュー・リボン) パールピンやビジュー、ベルベットのリボンなど、洋風のアクセサリーを組み合わせるスタイルも人気です。和装×洋小物のミックスコーデは、モダンで大人可愛い印象になります。白やシルバー系のパールは、どの色の振袖にも合わせやすい万能アイテムです。
振袖・顔立ち・髪型別の髪飾りの選び方
髪飾り選びで迷ったら、「振袖の色・柄」「顔立ち」「髪型」の3つの視点で考えると決めやすくなります。ここでは、具体的な組み合わせのコツを紹介します。
振袖の色・柄とのバランス
・赤・朱色の古典柄振袖:つまみ細工やちりめんの花飾り、金色の簪がよく合います。桜・梅・菊など和風モチーフがおすすめ。 ・白・クリーム系の振袖:差し色として、濃い赤・ボルドー・ネイビーなどの花飾りを入れると、写真で顔まわりがぼやけにくくなります。 ・くすみカラー・ニュアンスカラー:ドライフラワーやプリザーブドフラワー、水引アレンジなど、同じくニュアンスのある素材を合わせると統一感が出ます。
顔立ち・雰囲気に合わせる
・丸顔さん:縦のラインを意識した髪飾りがおすすめです。サイドに縦長に配置したり、揺れるパーツの付いた簪で「縦の動き」を出すとバランスが良くなります。 ・面長さん:横に広がるように花飾りを配置すると、柔らかい印象になります。大きめの花を耳の後ろからサイドにかけてつけると、華やかに見えます。 ・童顔・可愛い系の雰囲気:小花モチーフやパール、リボンなど、細かいパーツを組み合わせると「ガーリーに」仕上がります。 ・大人っぽい雰囲気:色数を絞り、金箔・簪・ビジューなどを少なめにまとめると、洗練された印象になります。
髪型との相性
・王道のアップスタイル:大きな花飾り+小花やパールピンを散らしてボリュームを出すのが定番です。後頭部の高い位置にポイントを置くと、写真映えします。 ・ハーフアップ:大き過ぎる髪飾りはバランスを崩しやすいので、中〜小サイズの花やパールを中心に、左右どちらかに寄せて配置するのがおすすめです。 ・ボブ・ショート:サイドにポイントを作るように、小さめの花やアクセをまとめてつけると、すっきり大人っぽい印象になります。金箔や細い水引を組み合わせると、一気にトレンド感が出ます。
顔まわりのメイクとのバランスも大切です。メイクの基本や色選びなど、全体の雰囲気を決めていくと良いでしょう。
当日までの準備スケジュールと購入・レンタルのポイント
髪飾りは「直前に買えばいい」と思いがちですが、人気のデザインや色は早めに売り切れてしまうこともあります。余裕を持ったスケジュールで準備しておくと安心です。
おおまかなスケジュールの目安
・半年前〜3か月前:振袖・帯・小物を決める時期。髪飾りのイメージもざっくり決めておく。
・3か月前〜1か月前:実際に髪飾りを購入・注文。ネットショップの場合は、配送や在庫切れにも注意。
・1か月前〜1週間前:美容室との最終打ち合わせ。髪飾りを持ち込み、当日のヘアセットのイメージを共有。
・前日〜当日:髪飾りを忘れないように、振袖一式と一緒にチェックリストで確認。
購入・レンタルの選び方
・振袖ショップや写真館でセットになっている髪飾りは、振袖との相性が良い反面、他の人と被りやすいという点もあります。 ・ネットショップやハンドメイドサイトでは、デザインの幅が広く、オリジナリティを出しやすいです。ただし、サイズ感や色味が写真と違って見えることがあるので、レビューをよく確認しましょう。 ・最近は、髪飾りのみレンタルできるサービスも増えています。高価なつまみ細工やブランド髪飾りを一度だけ使いたい場合は、レンタルも選択肢に入れてみましょう。
また、ドライフラワー・プリザーブドフラワーの髪飾りは、湿気や衝撃に弱いものもあります。届いたら箱から出して状態を確認し、つぶれがないかチェックしておくと安心です。
前撮りと成人式当日で髪飾りをどう使い分ける?
前撮りと成人式当日、どちらも同じ髪飾りを使っても問題ありませんが、写真映えや思い出作りの面から、少しアレンジを変える方も増えています。
例えば、前撮りではしっかりと大きめの花飾りやボリュームのあるアレンジで華やかにし、当日は動きやすさを重視して、同じ髪飾りを少なめに使ったり、パールや金箔を足してイメージチェンジするパターンがあります。
また、前撮りはスタジオの照明やカメラマンのレンズを通して撮影されるため、少し大きめ・濃いめの髪飾りの方が写真に写りやすいという特徴もあります。一方、当日は長時間の着用になるので、重すぎる髪飾りは避け、ピンの本数を増やすなどして、頭皮に負担がかからないように工夫してもらいましょう。
前撮りの日程が早めの場合、季節によっては生花の種類が限られることもあります。生花の髪飾りを希望する場合は、花の持ちやすさや季節感も美容師さんと相談しておくと安心です。
失敗しないためのチェックポイントとよくある疑問
最後に、成人式の髪飾りで後悔しないためのチェックポイントと、よくある質問をまとめます。準備の最終確認として使ってみてください。
髪飾りチェックリスト
・振袖と帯、小物の色とのバランスは取れているか?
・顔まわりが暗く見えない色を選べているか?
・髪型と髪飾りのサイズ感は合っているか?(大きすぎ・小さすぎに注意)
・長時間つけていても重すぎないか?
・ピンの本数や固定方法を美容師さんと相談できているか?
・前撮りと当日、どちらでどの髪飾りを使うか決めているか?
・当日に壊れたときのための予備ピンや小さな飾りは用意してあるか?
Q. 髪飾りは当日、美容室で用意してもらえますか?
A. 美容室によって異なります。簡単な造花やパールピンなら用意してくれる場合もありますが、基本的には自分で用意して持ち込む前提で考えておきましょう。予約時に「髪飾りは持ち込みか」「当日用意があるか」を必ず確認しておくのがおすすめです。
Q. ボブやショートでも髪飾りは映えますか?
A. もちろん映えます。大きなアップスタイルができない分、サイドにポイントを作ったり、耳まわりや後頭部に小さな飾りを散らしたりすることで、バランス良く仕上げられます。金箔や水引など、土台となる髪の長さにあまり左右されないアイテムを活用すると、おしゃれに仕上がります。
Q. 生花と造花、どちらがおすすめ?
A. 写真映え重視なら生花はとても魅力的ですが、時間が経つとしおれてしまうリスクもあります。移動時間が長い方や、式の後も長く出かける予定がある方は、造花やプリザーブドフラワーの方が安心です。「前撮りは生花」「当日は造花」など、シーンごとに使い分ける方法もおすすめです。
成人式は一生に一度の大切な日です。髪飾りは小さなアイテムですが、写真や思い出の中で、振袖姿の印象を大きく左右します。自分の「なりたいイメージ」をイメージしながら、振袖・メイク・髪飾りをトータルで考えて、自分らしいスタイルを見つけてくださいね。

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