子供の着物のたたみ方 3歳女の子被布

子供の着物のたたみ方と、大人の着物のたたみ方は違います。
大人の着物も、子供の着物も、反物の幅は同じなのですが、裁ち方(切り方)が違います。
身体の大きさも違うので、着物の構造が大人と子供では変わってくるのです。

大人の着物は、本裁ちと呼ばれます。
たたみ方は、本だたみと言います。

子供の着物は、一つ身、三つ身、四つ身など、裁ち方によって変わります。
たたみ方は、打掛や本振袖、ふき綿の入った着物などと同じで、夜着ただみと言います。

夜着だたみは「よぎだたみ」と読みます。
授業の中では、やぎだたみではないですよーって説明するんですが、人間の脳というのは、実にややこしいもので、やぎじゃなくて、よぎと言っているのに、
あれ「よぎ」だっけ?「やぎ」だっけ?となるわけです。

やぎじゃありません。
めぇ~ってなっちゃいますからね。
よぎですよって説明すると、間違えずに覚えてもらえます(笑)
ここだけの話、自分でもめえじゃないから…と確認することもあります。

子供の着物は、長襦袢と長着(きもの)が重ねてあることもあります。
つながっているわけではなく、長襦袢と長着は別れてます。
長襦袢にも、長着にも付け紐がついているならば、長着と長襦袢を重ねたまま一緒に着せてから、長襦袢の紐、長着の紐と順番に結んであげることが出来ます。
ただ、私たちが着付けをする場合、まず長襦袢を着せてから長着を着せます。

長襦袢と長着を一緒に着せる時の注意点は、衿です。
着せる時は一緒でも、衿は別々に合わせます。
たまに、長着と長襦袢を縫ってある場合があります。そうすると衿を別々に合わせることが出来ません。
お借りしたものなどで、糸をほどくことが出来ない場合は、そのまま着せます。
厳密に言えば、間違いではありますが、子供の着物ですからそこはファジーでいいのかなと思ってます。

子供の着物のたたみ方
3歳女の子被布

着物は一度着た後、すぐに着ないのであれば洗いに出す(クリーニング)をしたほうがいいです。
食べこぼしもしてないし、特に汚れてないから大丈夫と思ってそのまましまっておくと、次に出した時に変色していた、なんてことがあります。
正絹でも、化繊でも同じです。

大人の着物でもそうですが、一番怖いのは汗です。
汗は無色透明ですから、着物についても見えません。
ですが、汗はタンパク質です。色はついてませんが、血液と同じなんです。

固まってこびりついてしまうと、簡単にはとれません。
大事な着物ですから、長く大切に着るために、クリーニングは必須です。

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